腸管出血性大腸菌による食中毒は、食肉をよく加熱することや、二次汚染に注意することで予防できます。ご家族に高齢者や子どもの食事を調理する場合は特に注意ください。

【食肉の加熱】
○ 牛肉や牛内臓を調理する際には、中心部75℃以上で1分間以上加熱して食べる。
○ 特にハンバーグなどの挽き肉料理では、中心部まで十分に加熱する。
・ 挽肉は、かたまり肉に比べて本菌に汚染されやすい。
・ 肉以外の材料が加わり、さらに空気が入るため、肉だけを調理するより中心部の温度が上がりにくい。表面が焦げていても中心温度は65℃や70℃の場合があるので要注意(写真参照)。

 

○ 肉料理を切って十分に火が通っているか確認する

【調理時における二次汚染の防止】

○ 生で食べる野菜は流水でよく洗う。高齢者や子どもの食事には加熱調理した野菜を使う。
○ 生の牛肉や牛内臓を洗わない。はねた水とともに細菌が調理用具を汚染してしまうかもしれない。
○ まな板、包丁、箸、トングなどの調理器具は、「生の食肉用」と生食用野菜や調理済み食品などの「加熱しないで食べる食材・料理用」とで使い分ける。
○ 生の牛肉や牛内臓に触れた調理器具や食器は、その都度十分に洗浄する。洗浄後に熱湯で消毒して、よく乾燥させると効果的。


(参考)
・食品安全委員会 『食中毒を防ぐ加熱』

http://www.fsc.go.jp/sonota/shokutyudoku_kanetu.pdf
・食品安全委員会 腸管出血性大腸菌による食中毒に関する情報 

http://www.fsc.go.jp/sonota/tyoukan-shokuchu.html
・食品安全委員会 【読み物版】生活の中の食品安全−腸管出血性大腸菌による食中毒について−その1 平成30年5月11日配信
http://www.fsc.go.jp/e-mailmagazine/mailmagazine_h3005_r1.html
・厚生労働省 牛レバーを生食するのは、やめましょう(「レバ刺し」等)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syouhisya/110720/
・厚生労働省 食品等事業者の衛生管理に関する情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/01.html