今回は、⑤「天然」「自然」「ナチュラル」などを用いたフレーズは「安全」を連想させますが、科学的には「安全」を意味するものではありません、というメッセージをご紹介します。

天然動植物を原材料とした製品だから「安全」というわけではありません。キノコやふぐのように、もともと毒物を持っている食材はたくさんあります。
これまでに国内で「健康食品」(※)として販売されていた製品で、天然の植物を原材料としたものによる主な有害事例を紹介します。「天然由来だから安全」と安心せず、どのような成分なのか、健康被害が報告されていないか、注意深く確認してください。

 

 

※「健康食品」には定まった法律上の定義はありません。

食品安全委員会からの「19のメッセージ」では、「健康の維持・増進に特別に役立つことをうたって販売されたり、そのような効果を期待して摂られている食品」を「健康食品」としています。

 

(参考)

1.食品安全委員会「シンフィツム(いわゆるコンフリー)及びこれを含む食品についての食品健康影響評価」

http://www.fsc.go.jp/fsciis/evaluationDocument/show/kya20040324069

2.食品安全委員会「プエラリア・ミリフィカを原材料に含む「健康食品」による健康被害について」

http://www.fsc.go.jp/kigai_jyoho/pueraria_mirifica.html

3.食品安全委員会「健康食品」に関する情報

http://www.fsc.go.jp/osirase/kenkosyokuhin.html

4.厚生労働省医薬食品局「医薬品・医療機器安全性情報200号」平成16年4月

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/04/h0422-1.html

5.厚生労働省・日本医師会・(独)国立健康・栄養研究所「健康食品による健康被害の未然防止と拡大防止に向けて」(平成25年9月改定)

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/pamph_healthfood_a.pdf

6.独立行政法人国民生活センター「キャンドルブッシュを含む健康茶―下剤成分(センノシド)を含むため過剰摂取に注意

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20140123_1.pdf