食品安全委員会は、5月17日に全国の保健所や都道府県の食品安全担当者との「令和元年度 全国食品安全連絡会議」を開催いたしました。

会議では、まず食品安全委員会の山本委員が「カンピロバクター」と「ノロウイルス」のリスクプロファイルを解説、さらに堀口委員がリスクコミュニケーションの理論について解説しました。
続いて、3つの地方公共団体が平成30年度に実施したリスクコミュニケーションの事例を発表し、各自治体が工夫していること、苦労していること等を紹介しました。

地方公共団体の事例発表では、「保育園、幼稚園児向けの手洗い歌はどういったものか」、「食の安全に関する広報誌は、どうやって配布しているのか」といった質問に加え、リスクコミュニケーション担当の堀口委員からも「講座でやっている親子で人工イクラを作る実験は、食品添加物を使うことに対する保護者からの抵抗感はないのか」といった質問が出され、活発な質疑応答がされました。

今回の会議で共有された情報が、地方公共団体が行うリスクコミュニケーションのお役に立てばと思います。
食品安全委員会は、これからも消費者の皆さんや、事業者、行政・学校教育関係者、研究者の皆さんなどとのリスクコミュニケーションに努めていきます。