出会いと別れの季節を迎え、各地で歓送迎会が開かれる時期になりました。また、春に向けてお花見をされる方も多くいるかと思います。寄り集まって飲むお酒は美味しいものですが、今回はお酒とカフェインの関係についてお伝えします。

 カフェインは、コーヒー豆、マテ茶を含む茶葉、カカオ豆、ガラナなどに天然に含まれている食品成分の一つです。カフェインを適量摂取すると、頭がすっきりし、眠気を覚ます効果があります。


 このカフェインの覚醒作用は、アルコールの酔いを覆い隠してしまいます。カフェインとアルコールを一緒に摂ると、酔いに気づかず、結果としてお酒を飲みすぎてしまう可能性があります。さらに、カフェインとアルコールはどちらも利尿作用があるため、気づかないうちに脱水症状になってしまう可能性もあります。お酒と一緒に他の飲料を飲む場合は、種類を確認し、カフェインを含む場合は摂取を控えてください。

 また、カフェインは多量に摂取すると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠など、身体への有害な影響が現れます。過去にはカフェインの過剰摂取による死亡例もあります。日頃のカフェインの摂取量について目を向けてみてください。

(参考)カフェイン含有量の例
<食品名>  <カフェイン含有量。100mlあたり。>
コーヒー     60mg
紅茶       30mg
煎茶       20mg
玉露       160mg
ウーロン茶    20mg
ほうじ茶     20mg
玄米茶      10mg
エナジードリンク 32~300mg
サプリメント   200mg(1錠あたり。商品により異なる。)
眠気防止薬    93~200mg(1回服用。商品により異なる。)
(参考:文部科学省「日本食品標準成分表(七訂)」、食品安全委員会ファクトシート、厚生労働省Q&A、製造・販売業者HP等)

さらに詳しく知りたい方はこちら
食品安全委員会 ファクトシート「食品中のカフェイン」
http://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf