食品安全委員会では、妊娠を考えられている方や妊娠されている方と赤ちゃんのために、食品を安全に摂るために知っておいてほしい情報を発信しています。

今回は、葉酸の摂取についてご紹介します。

 

赤ちゃんの神経管閉鎖障害(*)の発生を減らすためには、妊娠前から妊娠初期の葉酸の摂取が重要であることが知られています。

葉酸は、ほうれん草、ブロッコリー、アスパラガスなどの緑黄色野菜や、いちご、アボカド、マンゴーなどの果物類、納豆やひよこ豆などの豆類等、身近な食品に多く含まれています。日頃からこうした食品を多くとるように心がけましょう。一つの食品にかたよることなく、色々な食品をバランスよくとることも大切です。葉酸の添加された食品やサプリメントもありますが、とり過ぎには注意が必要です。安易にサプリメントに手を伸ばす前に、まず食事からの摂取に心がけてください。

 

* 神経管閉鎖障害とは

妊娠初期に、赤ちゃんの脳や脊髄のもととなる神経管と呼ばれる部分がうまく形成されないことによって起こる神経の障害です。葉酸不足の他、遺伝などを含めた多くの要因が複合して発症するものです。

 

※この記事は、原則第4月曜日にご紹介しています。

 

(参考)

・食品安全委員会 「特定保健用食品評価書 ピュアカム葉酸 ピュアカム葉酸MV」

(<別添>の16ページに葉酸のとり過ぎの目安として体重1kg当たり0.018mg/日との記述があり、これは体重55kgの人の場合1日約1mgに相当します。)

http://www.fsc.go.jp/fsciis/evaluationDocument/show/kya20100215001

・食品安全委員会 お母さんになるあなたへ

http://www.fsc.go.jp/index.data/okaasan20180614.pdf