食品安全委員会は、月に1回、季節に応じた食中毒の特徴や対策を紹介しています。
これから、いよいよ秋の味覚が楽しめる季節となり、キノコもその代表格の一つです。キノコ狩りを楽しむ機会も多くなりますが、既に、誤って毒キノコを食べたことによる食中毒が発生しています。食べられるキノコだと確実に判断できないものは「採らない・食べない・売らない・人にあげない」ようにしてください。
●キノコ毒の特徴は
林野庁によると、我が国には、正確な数は分かっていませんが、4,000~5,000種類ものキノコが存在しています。このうち、食べることができると言われているキノコは約100種類、一方で食べると中毒となるいわゆる「毒キノコ」は食用の倍の200種類以上が知られています。残りの大半のキノコは、毒性の有無自体も分かっていません。
キノコには、栄養成分とともに特殊な成分が含まれています。この特殊成分には有毒なものもあり、注意が必要です。
症状は、おう吐、下痢などの消化器障害型(ツキヨタケ、クサウラベニタケ等)、けいれん、呼吸困難、幻聴などの神経障害型(テングタケ、シビレタケ等)、様々な臓器や細胞に作用し、臓器不全などの全身症状が現れ致死率が高い原形質毒性型(カエンタケ、ニセクロハツ等)があります。
●毒キノコによる食中毒を防ぐために
キノコによる食中毒の発生場所はほとんどが家庭であり、食用キノコと外見がよく似た毒キノコを間違って食べてしまうことが主な原因です。外見で毒キノコを見分けることは困難です。安易に採って食べたり、人にあげたりしないでください。万が一、野生のキノコを食べて体調に異常を感じたら、直ちに病院を受診してください。
関係省庁から毒キノコの特徴等の情報が出されていますので、参考にしてください。
(参考)
・食品安全委員会 毒キノコによる食中毒にご注意ください
http://www.fsc.go.jp/sonota/kinoko_tyudoku.html
・厚生労働省 毒キノコによる食中毒に注意しましょう
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kinoko/index.html
・厚生労働省 自然毒のリスクプロファイル
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/poison/index.html
・林野庁 毒きのこに注意
http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/kinoko/pdf/doku.pdf