食品安全委員会では、妊娠を考えられている方や妊娠されている方と赤ちゃんのために、食品を安全に摂るために知っておいてほしい情報を発信しています。

 今回は、魚介類等に含まれるメチル水銀についてご紹介します。

 

 魚介類は、良質なたんぱく質や、生活習慣病の予防や脳の発育などに効果があるといわれているEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)等の不飽和脂肪酸を多く含み、また、カルシウム等の微量栄養素の摂取源として健康的な食生活を営む上で重要な食品です。

 

 一方、魚介類の体内には自然界の食物連鎖を通じて微量のメチル水銀が蓄積されています。魚介類中のメチル水銀の含有量は一般に低いので、健康に害を及ぼすものではありませんが、一部の魚介類には、食物連鎖を通じた濃縮を経てメチル水銀濃度が比較的高いものも見受けられます。このような魚ばかりを多量に食べることは、おなかの中の赤ちゃんに影響を与える可能性が指摘されています。

 厚生労働省のウェブサイトに掲載されているパンフレットには、注意が必要な魚の種類や量が詳しく記載されています。

 

 食べる魚介類の種類と量に注意しながら、バランスよく日々の食事に取り入れるようにしてください。

 

※この記事は、原則第4月曜日にご紹介しています。

 

(参考)

・食品安全委員会 化学物質・汚染物質評価書「魚介類に含まれるメチル水銀について」

http://www.fsc.go.jp/hyouka/hy/hy-hyouka-methylmercury.pdf

 

・厚生労働省 「魚介類に含まれる水銀について」

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/index.html

 

・食品安全委員会 お母さんになるあなたへ

http://www.fsc.go.jp/sonota/maternity/maternity.pdf