アスパルテームやアセスルファムカリウム、スクラロースなどの言葉を聞いたことはありますか。これらは全て人工甘味料と呼ばれる食品添加物の一種で、化学合成により作られます。天然甘味料である砂糖と比較して、甘さが数百倍あるため、少量で砂糖の代替となるだけでなく、カロリーを抑えることができます。清涼飲料水を中心にカロリー低減製品にも人工甘味料が使用されている場合が有ります。本日は、このような人工甘味料の安全性についての問い合わせにお答えします。

 

Q.スポーツドリンクなどの清涼飲料水や菓子類に多くの人工甘味料が使われていますが、食品添加物を摂り過ぎているのではないかと心配しています。安全性は大丈夫なのでしょうか。

 

A.日本では、人工甘味料は、安全性と有効性が確認され厚生労働大臣が指定したもののみが流通しています。品目ごとに使用基準があり、一生涯にわたって毎日摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される一日摂取許容量(ADI)を超えることがないよう、使用量や使用方法、使用できる食品などが定められています。

厚生労働省では食品添加物について日本人の平均的な一日摂取量の調査(※)を行っており、甘味料については平成27年度の調査で、アスパルテームについては定量下限未満、アセスルファムカリウムについてはADIの0.15%となっています。

このように、人工甘味料は通常の食事から摂る量では健康影響の出ないようにリスク管理されており、実際に摂取している量は極めてわずかなので、通常の摂取をしている限り心配する必要はありません。

しかし、どんな食品でも、摂り過ぎれば健康に悪影響がでる可能性があります。特定の食事に偏ることがないよう、バランスの取れた食生活を送るよう心がけてください。

 

※マーケットバスケット方式による甘味料の摂取量調査

 

(参考)

・厚生労働省 平成27年度マーケットバスケット方式による甘味料の摂取量調査の結果について

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000140767.pdf

 

・食品安全委員会 添加物評価書 ネオテーム

http://www.fsc.go.jp/fsciis/evaluationDocument/show/kya20071024001