農林水産省では、食品の安全性を向上させるための措置の検討に必要な情報を得るため、農畜水産物・加工食品中の有害化学物質の含有実態を調査しています。

 

平成27、28年度は、麦類中のかび毒や加工食品中のアクリルアミド、トランス脂肪酸等17種類の有害化学物質について調査し、その結果、食品中の有害化学物質の濃度は、過去の調査と比較して、下がっている又は低い状態を維持していることを確認したとのことです。

 

具体的には、

麦類中のかび毒であるデオキシニバレノールについて、小麦中の暫定基準値(1.1 mg/kg)を超えたものはありませんでした。

加工食品中のアクリルアミドについて、過去の調査と比較して、フライドポテト及びポテトスナック中の濃度は下がっており、また、パン中の濃度は、低い状態を維持していました。

加工食品中のトランス脂肪酸について、油脂や油脂を原料とする加工食品中の濃度は、過去の調査結果と比較して低い傾向でした。また、含有実態に関する情報のない加工食品(揚げもの及び調理冷凍食品)中の濃度は、調査した食品の約7割以上で、消費者庁が含有量を「0 g」と表示できるとしている食品100 gあたり0.3 g未満でした。

 

詳細は、こちらの農林水産省のウェブサイトをご覧ください。

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/seisaku/180727.html