【身近な食中毒】は、月に1回、季節に応じた食中毒の特徴や対策を紹介します。
野外でのバーベキューなどアウトドアが楽しい季節となりました。しかし、これからの季節は、気温や湿度が高く、食中毒の原因となる細菌やウイルスなどが増殖しやすい季節でもあります。
1.バーベキューで起こりうる食中毒
食中毒の原因となる細菌やウイルス、寄生虫の多くは、牛や豚、鶏などの家畜の腸内に存在しています。主なものとして、腸管出血性大腸菌(O157等)やカンピロバクター、サルモネラ属菌、リステリアなどが挙げられます。また、生鮮魚介類にも、食中毒の原因となる腸炎ビブリオなどの細菌類や、寄生虫などが存在しています。
生や加熱不十分な状態で食べると食中毒が起きる可能性があります。しかし、一般に食中毒の原因となる細菌などは熱により死滅・不活化するので、食材の中心部までしっかり加熱すれば食中毒を防ぐことができます。
食中毒の症状は原因となった細菌などの種類によって異なりますが、多くの場合は腹痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状が出ます。時には命にかかわることもあります。特に、子どもやお年寄り、病気で体が弱っている人などは、食中毒の症状が重くなりやすいので、注意が必要です。
2.バーベキューでの食中毒予防のポイント
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簡単に、短時間で作れる料理と食材を選ぼう
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食材は、なるべく現地で新鮮なものを買おう
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手と調理器具はしっかり洗おう
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「75℃以上で1分間以上」しっかり加熱して、生肉、生焼けに注意しよう
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生の肉と他の食材(野菜、果物など)が触れないようにしよう
各関係府省庁が食中毒予防のための分かりやすいリーフレット等を作成しています。ぜひ参考にしてください。
(参考)
・食品安全委員会 バーベキューやピクニックでの食中毒にご注意ください
http://www.fsc.go.jp/sonota/e1_bbq_food_poisoning_e2.html
・政府広報オンライン ご注意ください!お肉の生食・加熱不足による食中毒
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201005/4.html
・厚生労働省 リーフレット「お肉の食中毒を避けるにはどうしたらよいの?」
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/nikuA4_0105_1MB.pdf
・農林水産省 ポケット版リーフレット「バーベキューを楽しむ皆様へ」
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/bbq.html