福島県でウェルシュ菌による食中毒が発生しました。

 福島県いわき市の発表では、発症者数は、市内のホテルで食事をした457名のうちの115名で、下痢、腹痛等の症状を示しているとのことです(5月10日時点)。

 

 ウェルシュ菌は、酸素が少ないところで、広範囲の温度域(12~50℃)で増殖するなどの特徴から、大量調理後の再加熱が不十分な場合などに食中毒を引き起こしやすく、しばしば大規模な食中毒が発生しています。特に食品の調理に携わる方々におかれましては、加熱調理食品を冷却する場合は速やかに行う等、衛生的な作業手順の徹底に努めていただきますようお願いします。

 ご家庭でも、煮込み料理などを再加熱する際は、かきまぜながら加熱し、中心までまんべんなく火を通すようにしてください。

 食品安全委員会では、ファクトシートや当ブログ記事でウェルシュ菌による食中毒について情報提供を行っています。ぜひ一度ご覧いただき、食中毒予防に努めてください。

 

(参考)

・いわき市 食中毒の発生について

http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1525923223554/index.html

 

・食品安全委員会公式ブログ 煮込み料理の作り置きに注意~ウェルシュ菌による食中毒の予防対策 ~

http://ameblo.jp/cao-fscj-blog/entry-12343317442.html
 

・食品安全委員会ウェブサイト ファクトシート「ウェルシュ菌食中毒」

http://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/03clostridium.pdf