A型肝炎は、A型肝炎ウイルス(HAV)の感染によって引き起こされる一過性の急性肝炎を主症状とする疾患です。

食品安全委員会は、昨日(2018年1月22日)、A型肝炎のファクトシートを更新しました。主な更新点は次の3点の情報追加です。

 

・A型肝炎は、B型肝炎やC型肝炎とは異なり、慢性肝炎にはならないため死に至ることはほとんどないが、衰弱症状や劇症肝炎を起こすことがある

・HAVは、発症2週間前から発症後数か月まで長期間患者の便中に排出される

・我が国及び諸外国における事例数、患者数等のデータを更新

 

 A型肝炎を予防するためには、飲食物を十分に加熱することや、手洗いを十分に行うこと、食器の共有を避けることが大切です。また、海外へ行くときは、渡航先がA型肝炎の常在地域の場合、生水・生野菜などの非加熱食品の飲食を避けることや、ワクチン接種をすることで予防できます。

 

 食品安全委員会は、今後とも、A型肝炎に係る知見を収集してまいります。

 

(参考)

食品安全委員会 ファクトシート「A型肝炎(Hepatitis A)」

http://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_11hepatitis.pdf

 

※ファクトシートとは、現時点での科学的知見を整理し、広く情報提供することを目的として作成する概要書です。