高知市は、10月8日に市内の病院において調理、提供された給食を食べた入院患者58名及び職員12名が嘔吐、発熱などの症状を訴え、医療機関を受診したとの報道発表を行いました。患者の共通食が当該病院において調理された給食のみであったことから食中毒と断定しました。

原因物質は現在調査中ですが、簡易検査により、一部の患者の便からノロウイルスが検出されており、現在、高知市保健所において検査を実施しています。なお、当該施設については、10月11日から14日まで4日間の調理業務停止の行政措置がとられています。

 

高知市の報道発表

http://www.city.kochi.kochi.jp/uploaded/attachment/58629.pdf

 

ノロウイルスによる食中毒は一年を通して発生していますが、特に冬場を中心に多発しています。ノロウイルスに感染した人は、症状が治まっても、あるいは症状が出ていなくても、長い時は1カ月ほどウイルスを排出し続けることがあるとされており、何の症状もないから食品を扱う時に注意しなくとも大丈夫、ということはありません。

ノロウイルスに限らず、食中毒予防のためには食品等事業者の皆様は衛生管理の徹底を、また家庭等でも、常日頃からひとりひとりが予防対策を実践することが重要です。ノロウイルスに関する以下のサイトもご覧いただき、食中毒予防にお役立てください。

 

食中毒予防のポイント(食品安全委員会ホームページ)

http://www.fsc.go.jp/sonota/e1_norovirus.html