食品に関するリスクコミュニケーション「食品の安全を守る取組~農場から食卓まで~」(横浜会場)を開催しました(7月11日)

 

 本リスクコミュニケーションは、食品安全の基本である、農場から食卓に至るフードチェーン全体において、いかに食品の安全が確保されているかについて理解を深めていただくことを目的として開催しました。

 具体的には、第1部として国立医薬品食品衛生研究所の畝山部長及び行政側から情報提供を行いました。畝山部長からリスクのものさしについて、行政側からは、消費者庁がリスクアナリシスなどについて、食品安全委員会からADIやARfD(※)について、また、アクリルアミドの評価を例に、MOE、などの最新の手法を用いていることについて、厚生労働省から、ADIなどの数値を超えないように基準値を設定していることや食品衛生規制の見直しについて、農林水産省が農薬の使用基準の設定や農家への周知などについて説明しました。

 第2部では提供情報を踏まえて約1時間質疑応答を行いました。衛生管理や食中毒について、残留農薬や放射線の検査結果など消費者への情報提供やリスクコミュニケーションをどう行うか、正しい情報発信のためのメディア対応など、幅広い質問が寄せられました。

 

※ ADI:一日摂取許容量。残留農薬や食品添加物等についてヒトがある物質を一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康への悪影響がないと推定される一日当たりの摂取量のこと。

  ARfD:急性参照用量。ヒトが24時間又はそれより短時間の経口摂取で健康に悪影響を示さないと推定される体重1kg当たりの摂取量のこと。