本リスクコミュニケーションでは、食品安全の基本である、農場から食卓に至るフードチェーン全体において、いかに食品の安全が確保されているかについて意見交換しました。

 具体的には、第1部として行政から情報提供を行いました。まず、消費者庁がリスクアナリシスについて説明し、食品安全委員会からADIやARfD(※)について、また、アクリルアミドの評価を例に、MOE、BMDL10、モンテカルロシュミレーションなどの最新の手法を用いていること、厚生労働省から、ADIなどの数値を超えないように基準値を設定していることや食品衛生規正の見直しについて、農林水産省が農薬の使用基準の設定や農家への周知などについて説明し、質疑応答を行いました。

 第2部では参加者34人を4つのグループに分けてグループワークを行いました。活発な質疑が行われたところです。

 本リスクコミュニケーションは7月5日札幌、7月11日横浜でも実施します。是非ご参加下さい。

 

※ ADI:一日摂取許容量。残留農薬や食品添加物等についてヒトがある物質を一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康への悪影響がないと推定される一日当たりの摂取量のこと。

  ARfD:急性参照用量。ヒトが24時間又はそれより短時間の経口摂取で健康に悪影響を示さないと推定される体重1kg当たりの摂取量のこと。