眺める | 脱★根暗宣言

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なにが変わったって

私は変わらなければいけないというモチベーションを

もはや持ち合わせていないという事だ。




前は変わらなければいけない、

こんな自分では教師にもなれないし、

親にもまともな人間にもなれない。

そう思って必死に変わらなければと思っていた。

でも最近はそういうのが無くなって

なぜ変わらなければいけないのかすらわからない。




それは成長なのかもしれない。

「~しなければいけない」からの解放を意味するのかもしれない。

昔は「まとも」「正常」「善」へのこだわりが強くて

そう在れない自分が許せなかった。

まともさを完璧に作り上げ

正常なふりをして異常を排除し

善人を装って他人を騙す。

そんな不毛な繰り返しに嫌気がさしていた。

でもそれはエネルギーの伴う営みで

私は必死にもがきながら生々しく生きていた。

グロテスクなまでにあがいていた。




今、私はどこにも向かっていない。

なぜ生きているのかもわからないし

これから何をしていくのかもわからない。

何がしたいとかもなければ

この状況をどうにかしようとも思わない。

エネルギーの行き来しない運動の繰り返しに

飽き始めていることだけは確かだ。




死にたいとも思わないし

生きたいとも思わない。

ただ流れていく時間を私は客観的に眺めて

なんてつまらないのだろう。

そう心の中で呟く。

それは不満に満ちた声ではなく

哀れみと同情に満ちた声だ。




一人でいれば私はそこそこ幸せだ。

退屈な平穏の中で

ふわふわとした空気に包まれて

事務的に課せられた責務だけをこなす。

その単純作業は私に安心をもたらす。

でもそれが一生続くかと思うと

私はふと柔らかい絶望を抱く。




こうして私は内側から腐敗していくのかもしれない。

気づけば何もかもが灰色になっているのかもしれない。

別にそれが恐ろしい訳でも

不平をこぼしたい訳でもなく

私はこんなことを書いている自分をまた客観的に眺めて

どうでもいいな。

そう心の中で呟く。