重ねる広東語 | 広東語っておもしろい!

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奥深い広東語ワールドをつづっていきます。

今回は重ねる広東語というのをご紹介したいと思います。

重ねるというのは単語を重ねるです。


たとえば、「七七八八」(チャッチャッバッバッ)。

これは普通語と同じで”ほぼ完了”という意味です。

媽(お母さん)「做晒功課未呀?」(ゴンフォージョウサイメイア?)

”宿題全部終わった?”

仔(こども)「做到七七八八了」(ジョウドウチャッチャッバッバッラ)

”ほとんどやったよ~”

ってカンジで使います。



これ以外には、

頻頻撲撲(パンパンポックポック) あちこち奔走する

例文)「今日頻頻撲撲、唔知道做乜」

”今日はあちこち奔走して、何やってんだか・・・”

乜乜物物(マッツマッツマッツマッツ)あれこれさまざまなこと

乜は7声、物は9声です。

例文)「你講乜乜物物、究竟想點做呀」

”あれこれ言ってるけどいったいどうしたいんだ”

ってな具合です。



続いて、

分分鐘(ファンファンジョン)随時、いつでも

例文)「枱面咁亂、分分鐘唔見嘢喎」

"そんな散らかった机じゃ、いつでもものがなくなるよ"

一時時(ヤッツシーシー)たまに

例文)「你経常見到佢咩?」「一時時啦」

”よく彼に会うの?””たまーにね”



ちょっとディープなものも紹介。

喂喂喂(ワイワイワイ)みんなでいっせーのでやろう

同じ字が続きますが発音はそれぞれ4声、1声、3声で言います。

(もしもしの喂喂じゃないですよ)

側側膊(ジャッジャッボック) 肩をすかす、責任逃れする、キツイ仕事を避ける

膊は肩の意味。みんなで一緒に何かを肩に担いでいる時に、一人だけ肩をそらす

つまり、荷の重さが他の人間のところへ行きますね。

ということで、上記の意味になります。



おもしろいですね。

ホントにしゃべり言葉なんで、こういうのって職場でもおしゃべりしてる時じゃないと出てこないんです。奥深いです…