学生時代から45年以上も付き合ってきた大親友が今年の春亡くなった。

食道癌を患い、昨年無事手術を終えたのだったが,,,

 

毎週のようにテニス、ゴルフ、スキーと一緒に楽しんだ大親友。

酒もギャンブルも大好きな遊びの天才とも言える男だった。

それでいて東大合格者全国トップの常連校出身で、

当時の国立共通一次に受かり、二次試験は麻雀に夢中で忘れ、

滑り止めで入った早稲田の理工学部は3カ月で辞めたという強者だ。

その後、会社をゼロから立ち上げれば、

上場企業にM&Aされるほどのビジネスセンスを持ち合わせる才能の持ち主だった。

自分も規模こそ違えど会社経営をしていたので、

趣味以外にも何かある毎に彼に相談にのってもらう頼れる友だった。

 

彼の会社は30年以上前から放射線治療機器の輸入販売を手掛けていた。

当時、放射線治療といえば癌患者に用いることが多く、

必然的に癌治療の相談を受けることが多かったという。

実際、前述の前立腺癌で亡くなった友人を始め、

何人か知人の相談にのってもらったことがあった。

当時は公的保険適用外で先進医療として高額治療費が必要だったのが、

彼を始めとする業界の尽力により最近、保険適用の治療法となったのだ。

そして、今年の初め、自分も彼に相談しなければならない状況になってしまった。

前立腺癌の治療は通常の腹腔鏡手術、内視鏡支援ロボット「ダビンチ」による手術、

そして放射線治療(放射治療にも何種類かあるが)と選択肢が3つある。

医師の説明を受けたうえで治療法を自分で最終的に決める

シェアド・ディシジョン・メイキングというのが現在医療の主流ということも彼に教えてもらった。

自分の治療についてはまた後日書くことにするが、

放射線治療を選び、彼にお勧めの医師を教えてもらった。

彼に言わせると「前立腺癌なんて男の勲章ぐらいに思っておけよ。できるなら俺の癌と代わってほしい」と。

人々を癌から救う仕事をしてきた彼自身が、食道癌に侵されてしまったのだ。