昨晩、母方の祖母が亡くなりました。





10年前に倒れて以来ずっと調子が悪く、


最近は自宅介護も難しい段階になり、病院と医療型の施設との入退院を


繰り返していました。





農家の嫁で、働き者だったおばあちゃん。


とても美味しい料理をたくさん作ってくれたおばあちゃん。


とても器用で、編み物が大得意だったおばあちゃん。


曽祖母の介護を最後までやりとげたおばあちゃん。


明るくて、強くて、優しいおばあちゃんでした。





今まで、一番尊敬する人は?と聞かれれば、いつも必ず


「母方のおばあちゃん。」と答えてきました。








曽祖母が亡くなったとき、まだ私は小学校3年生でした。





感情表現が苦手な私は、亡骸を前にして、茫然としていました。


どういう態度をとったらいいのかわからなかったし、死というものが


いまいちよくわからず、なんとなく怖かったんだと思います。





そんなとき、おばあちゃんは、


「もう二度と会えらんよ。悲しくないかね?」


と聞いてきました。





死んだら、もう二度と会えない。悲しい。





このとき、生まれて初めて、死という存在を自分の中できちんと消化し、捉えられた気がします。


この瞬間、私は人目もはばからず、わんわん泣きだしました。


おばあちゃんが、気づかせてくれました。死ぬということ。人の命は尊いということを。








あれから17年。


今度はそのおばあちゃんが逝ってしまいました。


老後の生活をほとんど介護が必要な状態で過ごしていましたが、


最後の最後は、本当に安らかで、みんなに囲まれた中、そっと鼓動を止めたそうです。


葬儀は、おばあちゃんがずっと帰りたがっていた自宅で執り行うそうです。





大好きなおばあちゃんと最後のお別れがしたい…


でも私は行けません。


遠方なので、移動の負担が多く、今の体力では難しいこと。


まだ週数的にも、赤ちゃんが流れやすいこと。





悔しいです。。


おばあちゃん、ごめんね…





でも、おばあちゃんから譲り受けた命のバトンを、


次へとしっかりとつなぐため、私は遠いこの地で、


ご冥福を祈っています。


おばあちゃんに、ひ孫に一目会ってもらいたかった…


子供大好きなおばあちゃんだったので、一番喜んでくれたはずだと思います。





主人だけ葬儀に参加するので、


棺にいれてもらうお手紙を書こうと思います。