最近、
パキ彼ネタばかりでなんて言うか、
濃い料理が続いていたので…
ちょっくら休憩。
バーの仲良しスタッフのこと。
彼は日本に来て1年未満。
最初に会ったときに話せたのは
「コンニチハ」
「ワタシ サムです」
「アナタ カワイイ」
「オ ゲンキ デスカ」
それだけ。
私が英語を少し話せる
面倒くさくない常連だからか
マスターは彼の世話係に
私を勝手に任命。
人がいないときにちょっとずつ
日本語を教えた。
家が近いのと月曜休みが同じなので
お互いに予定がないときは
彼の部屋で飲みながら
ナイジェリアの映画を観ては、
「これがナイジェリアだよ」
と誇らしげな彼。
私のイメージより洗練された都市。
田舎はインドネシアと変わらない感じで
どこか懐かしさを覚えた。
たまに行くと
少しずつ家具も揃っていて。
「また増えたね」
と言うと嬉しそうにうなづいて
ナイジェリアの映画をつけてくれる。
「あのさ。
日本語を本当に上達させたいなら
少し話せるようになったし、
日本人の彼女つくりなよ」
「そうだね」
って話してたことがあったので…
たまたま連絡のあった後輩を
バーに連れて行き…紹介して
マスターとサッサと引き上げたことも
あった。
数日後…
「なんで僕のことおいでいったの?」
「だって彼女ほしいって言ってたじゃん」
「彼女は僕の好みじゃないよ」
「えー。でも、
私よりよっぽど稼いでると思うよ?
家も近いし、ばっちりじゃん?」
「うーん」
その紹介した辺りで
私はパキ彼から指輪をもらい
私の彼への気持ちが
少しずつ変化しているときだった。
授業も再開し…
夏期講習期間になるにつれて
忙しさが増して
コロナも増え始めたので
BARにも足が向かない日が続いた。
合宿を乗り切ったので
久しぶりにBARに寄ってみた。
「うわ〜久しぶりじゃん」
軽く挨拶して…
彼は他の客に呼ばれて、
そこで会話をしていた。
その客が帰ると、
私のところに話に来た。
「ねーねー。
僕のイヤフォン、注文してくれた?」
「うん」
「届いた?」
「うん」
「どこにあるの?」
「ここ」
と私のバッグを指差して
中から出して渡す。
「○○円ね!」
「わかった」
「…って言うか、覚えててくれたの?
すっごい嬉しい。愛してるよ!」
「ハイハイ。
色んな人に私を愛されてますから」
「俺、本気なんだけど?」
「ん〜。彼氏いるし、私」
「なんで そいつが好きなの?」
「うーん。優しいからかなぁ」
「俺だって優しいよ」
「美味しい料理も作ってくれるし」
「じゃ、俺も作ってあげる」
「仕事で疲れてると
フットマッサージもしてくれるし」
「俺もする」
「うーん。なんか、
私以上に私を好きなんだよね、彼は」
「俺も負けない」
「もー。冗談はいいって。
感謝の気持ちは伝わったからか大丈夫」
「そうじゃない。
本気で付き合おうって言ってる」
「ん〜?」
そのとき、
出かけていたマスターが戻ってきたので
そこで会話は打ち切りになった。
どうなることやら…と思ったら、
翌日メッセがきたのだった。
その話は今度