1年ぶりのギリメノ島まであと少し
ファストボートに無事に乗り込み
窓側の端の席に座る。
イヤフォンで音楽を流して目を閉じた。
あと2時間でトラワンガン島に着く。
そこにピックアップに来るようDに
頼んである。
夜は宴会になるから、船で睡眠を取ろうと
さっさと眠りについた。
ザワザワしているので起きると
レンボガン島に停まっていた。
次の次だな…また眠る。
船酔いしやすいので、寝て過ごすのが
1番いいのだ。
次のザワザワで起きると、
アイルに着いていた。
ここからは近いので、下船準備をして
Dに「今、アイル」とメッセした。
20分後…トラワンガンに着き、
荷物を待っている。
「荷物のピックアップ待ち」
とDにメッセすると
「今出発したよ」と返信がきた。
荷物を確保して
Dがよくボートを停める場所の近くで
待つ。
「よお!久しぶり」
知ってるスタッフが2人
少し離れた場所から歩いてきた。
「ボートあっちだから、荷物持つよ」
そう言って荷物を持ってくれたので
私はリュックだけ持って
後ろを着いていく。
ボートに乗ると早速発進。
Dがいつも通りタバコに火をつけ
渡してくる。
「お帰り」
「ただいま」
それだけ言うと
近づいてくるギリメノ島を眺めた。
「welcome to Gilimeno 」
「I’m home!! Gilimeno 」
恒例の挨拶をしてボートから降りた。
カフェに着くと
知ってるスタッフたちが
次々挨拶してくれる。
カフェにいたお客さんは何事かと
一瞬驚いていた。
コーヒーをオーダーして
トイレにいき…戻って一服。
やっと帰って来れたー!
そんな喜びで胸がいっぱいになった
「コーヒーお待たせ」
「ありがとう」
顔を上げるとEだった。
「あれ?
ロンボクにいるんじゃなかったの?」
「お前が来るって聞いて
仕事しに来た」
「そっか。元気?」
「もちろん。お前は」
「元気だよ。
Eが元気そうでよかった。」
「じゃ、また後で」
挨拶をすると仕事に戻っていった。
ガゼボから海を眺める。
やっとこの景色の中に帰ってきた〜
嬉しさが込み上げてくる。
やがてDがヴィラの鍵を持って来た。
「もうすぐ休憩になっちゃうから
ランチ食べるなら先に注文しときな」
「うん。
じゃあ、タマリンドスープと茹で卵」
「了解」
大声で他のスタッフに注文を伝えて
他の仲良しスタッフを呼ぶと
スーツケースを持ってくれた。
ヴィラに荷物を置いていると
ブラムの入った段ボールが届く。
「これはここでキープしといて」
あー!何から何までいつも通り。
ギリメノ島に帰ってきた〜
じわじわと喜びが込み上げてきた。
荷ほどきをしているとランチができたと
Dが呼びにくる。
Dへのお土産の日本酒を持って
カフェに行った。
混んでいたのでカウンターに座る。
そこにスタッフがランチを運んでくる。
ランチを食べ終わってコーヒーを頼む。
Dがきたので日本酒を渡し、
冷蔵庫で冷やすよう話した。
「ありがとう。ちょい疲れたから
昼寝してくる。また夕食で」
といって家に戻って行った。
私はしばらくぶりの景色を堪能して
荷ほどきの続きをしに部屋に戻った。
2週間、快適に過ごせるように
クローゼットに必要なものを出した。
シュノーケルに行くのに使うバッグを
準備して外のテーブルに置く。
ハンガーとピンチを
外の洗濯ロープにセットした。
貴重品は金庫に入れたし…
使わないものはスーツケースに戻した。
よし!準備オッケー👌
少し疲れたので、
大好きなマッサージ師のおばあちゃんを
呼んでもらう。
しばらくするとおばあちゃんの声がする。
「マママリア〜❤️久しぶり〜」
走り寄っていくと、
嬉しそうに笑ってパイナップルをくれた。
カフェに行くとガゼボが空いていたので、
海を見ながらマッサージをしてもらう。
マママリアはご機嫌で歌を歌ったり
一緒に話したり。
1年ぶりのギリメノ生活が始まった