演劇の方へのレッスン記録 | 江古田・桜台の音楽教室! 歌いながら楽しくドレミをマスター♪声楽、ビジネス、普段の話し声にも。声に魅力をつけるボイスレッスン♪

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音楽教室カンテウムのブログです。 子ども向けソルフェージュのレッスンのほか、声楽発声のレッスン、舞台発声のレッスン、話し声のレッスンを行っています。体験も随時受け付けております。

こんにちは!音楽教室カンテウムです。

 

 

以前、演劇をされている方からレッスンを依頼されたことがありました。

 

「道化のようなキャラクターの役をもらったが、声の作り方がわからず悩んでいる」とのこと。おそらく近くの色々な方に尋ね回ったあとなのでしょう、若干畑違いのわたしの所にまで来てくださった熱意にただただ感心したことをよく覚えています。

 

 

 

まずは実際にどのような声でセリフを言われているのか、聞かせていただきました。

 

 

・・・なるほど。演劇の方はお客さん一人ひとりに言葉を届けるために本当にご苦労をなさっているのですね。大変大きな声が出ることに驚きました。子音を発音にも注意をされているのが伺えました。

 

気になったことは、声の中にかなりの”力み”が感じられること。またそのことが原因となって、抑揚をはじめとした声のコントロールの幅が狭くなっていることでした。オペラにおいても多様な道化役がありますが、そのどれも、言葉が「その場で生まれ出た」ように感じられる力みのない声が必要です。

 

 

 

行なったレッスンは・・・

①呼吸の支えの基本を知り、声から”力み”を取ること:声の自由度を増すことが目的です。

②日本語のアクセントの法則と、その発語ににおける活用法を知る:道化のように誇張された抑揚も、「ただつければ良い」訳ではなく、日本語の法則性に法ってつけることで、表現の土台を作ることが目的です。

 

共通語における4つのアクセントの型。それぞれに注意するポイントがある。

 

 

歌のレッスンでも同じですが、基本的には細かい”言い回し”に関しては求められない限り多くは触れないことにしています。それよりも、台詞を通してご自身が表現したいことを打ち出せるように「自由度を増す」ことが、今私が提供できるものの中では一番価値があるのではないかと考えています。

 

 

 

その方の吸収、上達ぶりは目を見張るものでした!力みが取れるにしたがって、みるみる豊かな抑揚が溢れてきました。

 

このような表現を望んでいたのですね。私にも十分に伝えたいことがわかるようになりました。

 

「自分の思いがそのまま声になっていくみたい」と2回目のレッスンの後にその方が感想をくださいましたが、これには私の方が驚きました。2回目でそのように感じられるとは・・・本当に真剣にご苦労をなさって、私の助言はおそらく声に関する最後のほんのひとピースだったのでしょう。大変嬉しく感じられました。

 

 

様々な環境で、ご自身の声と向き合われている方が、少しでも声における「自由」を手にすることができるよう、これからも励みたいと思います。

 

 

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