今日、無事に退院いたしました。12日間の入院でした。

まだ カテの跡は 残っているものの、痛みは ほとんどありません。

同じ手術をあと3~4回行うそうですが、確実に良くなっていけそうなので

希望を持って頑張ります。ニコニコ





すたのブログ


今回の手術は 慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療で、

バルーンカテーテルによる 肺動脈形成術です。

血栓によって 物理的に閉塞した肺動脈を貫通させ血流を得るというものです。比較的新しい手術方法みたいです。




あくまでも 私の場合・・・


入院した日、レントゲン・心電図・6分間歩行など、

一般的な検査をしました。

6分間は 620m。4月の検査入院時より100伸びましたw

「ワーファリンで血栓溶けたか?」と期待する私。

「まぁ、あったかくなって 動きやすくなったから・・」と主治医w




2日めより ピックカテーテル(腕から 細いカテを入れ、心臓近くまで薬を入れる)を入れて、フローラン&ヘパリンの点滴開始。

フローランは 肺動脈を広げる薬ですが、

副作用もきついので、徐々に濃度をあげました。

24時間ごとに 倍の濃度になるので ドキドキドキドキ

幸い 大した副作用無く、最終濃度まで到達できました。

ほんの ちょっとの頭痛と 顎が アルミホイル噛んだみたいにガクガクしましたが 鎮痛剤飲むほどじゃありませんでした。


点滴開始して5日目。

いよいよ 手術。

尿の管を入れ、カテ室へ。

首からのカテーテルです。局所麻酔して スワンガンツカテを入れ、

右心や肺の圧を測って いよいよバルーン。

この間、もちろん意識はありますが、

「治すぞ!!!」

・・・とすごく気合入って アドレナイン全開だったようで

痛みほとんど 感じませんでした。


何回か 造影剤を流して 血流の様子を見ながら手術。

「息吸って!」と主治医の声に

「はい!!!」と気合十分こたえましたw



今回は 悪い方の右肺 3分の1を治療しておしまい。


ガンツカテは留置されます(縫って固定するのが ちょっと痛かった)


今回の手術は約3時間。



このあとCCUに入り、すごい勢いの酸素を吸います。

暖かく湿気のある酸素で鼻水が苦しかったです。

マスクしながら 夕ご飯を意地で食べました。

病棟の主治医、カテの主治医、最初の外来でお世話になった先生・・・

たくさんの先生が「頑張ったね!」と褒めてくれ、



「・・・・出産の時以来だなぁ・・・こんな感じ。」

なんだか すごくうれしかったです。



レントゲンも撮り 肺水腫が(肺に水が溜る)起きないか チェック。



ひと晩 肺圧を調べ

次の日にレントゲン&CT.

肺水腫が起きて無かったので、一般病棟に戻りました。



腕のピックカテはまだとれず、

半減しながら フローランを抜きました。3日間かかりました。


完全に抜けてから 2日間安静にして OKでたので 退院!


・・・・という 12日間でした。


私は 家庭とのバランスを取りながらの入院・手術ですが、

一か月くらい入院して その間 2回治療を行う人もいるようです。







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今年の初めに 心不全をおこし、

対処療法をしながらの検査。

4月に検査入院して 確定診断。


そして 今回の治療手術。


ほんま すごく早い展開です。

特定疾患とか 難病とか 予後・・・とか そういうことばかり

頭をよぎり 泣いた夜もありましたが、

ここまで 医学は 発達しているんだなぁ・・・と 今回つくづくありがたく、

感謝の気持ちでいっぱいです。



フローランだって 昔は 承認されず、アメリカに渡って治療した・・・とか、

血栓内膜摘除術(開胸しての手術)の適応が無く 対処療法のみの患者のため バルーンカテの 治療のガイドラインを作った先生・・・とか

いろいろな人の努力や思いがあって 今があるんだなぁ・・・と 

元気になったら 人生観変わっていくかもって思います。






あ、肺血圧。

4月は90くらいありましたが、

今回 手術まえ70.

術後は50くらいまで 落ちてました。すごい!