今がしあわせ♡藤本明子です。

 
 
 
10月の初めに
『蜜蜂と遠雷』の映画を観た。
 
私自身の体験と重なり合って
懐かしく  胸が少しキュンとした。
 
 
私は  小学生の頃から  ある事情で
ピアニストになると決めていた。
 
一生懸命ピアノを練習する傍ら
変わった音遊びもしていた。
 
家に誰もいない一人きりの時間
「金魚の声」と言って高音を弾き
「サイの声」と言って低音を弾いた。
 
いろんな存在の音を
聴いていたのかもしれない。
 
 
ピアノに挫折したのは15歳の春。
その時の絶望感を何十年も引きずった。
 
死んだ方がマシと本気で考えたし
生きていても仕方がないとずっと思っていた。
 
 
少しずつ生きるのが楽になってきたのは
ほんの数年前からだ。
 
人様の前で弾いたり歌ったりが
喜びと共にできるようにもなった。
 
 
そして今年の春  偶然  
並木良和さんを知ったことで
私の人生は激変した。
 
目の前の現実は単なる映像であること
自分が選んで映し出していること
映写機のフィルムは自分で変えられること
などが腑に落ちた。
 
今まで知識としてのみ知っていたことが
まさにストンと落ちて  私全体が理解した。
 
 
そんな状況の中
『蜜蜂と遠雷』が私の前にやって来た。
 
映画を観た後
原作は読まなくてもいいかなと思ったが
何となく必要を感じて読んでみた。
読んで良かった。
 
私の中に残っていた
音楽ドラマのカケラをあぶり出して
統合できたから。
 
 
何をあんなに死ぬほど苦しんでいたのか
今となってはまったく分からない。
 
ずっとリアルに迫っていた絶望感を
思い出そうとしても思い出せない。
 
 
多分  きっと
今までとは違う場で生き始めたんだなぁ☆
 
そしてここから  あの頃の私に
光を送っているから
今日まで生きて来れたのかも。
 
 
大丈夫。
大丈夫だよ✨
 
 
今日もありがとう♡