2005年1月末日、白眞少佐より電子入電を着信
「ワレ、ナガサキニ リンジキコウス 0204」
同日、関太軍曹より 白眞少佐宛
「ニュウコウカンゲイ、クワシイジョウホウオクレ」
何度かの電子入電で 情報を確認し
関太軍曹は辺田上等兵、鍋井二等兵の両二名を
歓迎部隊として配属、白眞少佐の来長崎を待った...
鍋井二等兵:タイヘンです!
ばたばたと走ってくる鍋井二等兵
丸いめがねが落ちそうな勢いだ
関太軍曹:なんだ そうぞうしい
鍋井二等兵:タイヘンなんです!
関太軍曹:だから なんだ?
鍋井二等兵:辺田上等兵からの連絡が途絶えました!
関太軍曹:なに?! 白眞少佐をお迎えする大事なときにか!
鍋井二等兵:はい、電子入電を打っても返信無しです
関太軍曹:この大事な時に、きゃつは何をやっとるのだ...
鍋井二等兵:鉄砲でも打ち込みますか?
関太軍曹:何に使うんだそんなもの!あぁ、もういい!
鍋井二等兵:では、失礼します
関太軍曹:まて!まてまてまて!とりあえず電子掲示板を見てみろ
なにか情報が得られるかもしれん
鍋井二等兵:了解です!そのようにイタシマス!
5分後
鍋井二等兵:タイヘンです!!!
ばたばたと走ってくる鍋井二等兵
丸いめがねが落ちそうな勢いだ
関太軍曹:相変わらず そうぞうしいヤツだ なんだ?
鍋井二等兵:タイヘンです!!!
関太軍曹:それはもう何度も聞いた
鍋井二等兵:辺田上等兵殿はインフルエンザで寝込んでるとのコトです
関太軍曹:なにぃ~その情報は確かか?
鍋井二等兵:はい、専門家の意見も一致しております
関太軍曹:むぅ、ならば今日の白眞少佐歓迎式典にはでられないな
鍋井二等兵:おそらくムリしょう
関太軍曹:ちっ、やくただずめ! しょうがない今日の式典二人でやるぞ
鍋井二等兵:ハッ!
歓迎式典会場「万歳」にて
関太軍曹:えー本日は長崎までお越しに来ていただき大変感謝しております!
白眞少佐:うむ....ん?辺田上等兵の姿が見えんが....
鍋井二等兵:ヤツはインフルエンザに感染し本日は欠席でアリマス
白眞少佐:そうか、病気か...それなばらしかたないな
関太軍曹:モウシワケアリマセン!
白眞少佐:キサマが誤ることはない、居ないものはしょうがない
今日は3人で盛り上がろうではないか!
関太軍曹:お供させていただきます!
鍋井二等兵:イタダキマス!
呑めや喰えやの宴会後、白眞少佐が立ち上がった
白眞少佐:せっかく長崎くんだりまできたのに辺田上等兵と
会わずに帰るのは やはり気が引ける、イマからでも
見舞いに行こうではないか!
関太軍曹:おやめください、きゃつはインフルエンザです、少佐に
うつりでもしたら大変なコトになります!
鍋井二等兵:ナリマス!
白眞少佐:かまわん、ワシは見舞いに行くぞ!
関太軍曹:そ、そこまで おっしゃるのならば止めません
我々もお供します!
鍋井二等兵:シマス!
白眞少佐の鶴の一声で見舞いに行くことに...
辺田上等兵宿舎にて
ドンドンドン
辺田上等兵:うるさいなぁ、誰だ?こんな夜遅くに...げほげほ
関太軍曹:あけろ!辺田、居るのはわかってる!
鍋井二等兵:ワカッテル!
辺田上等兵:む?あの声は関太軍曹!
ガチャリ ドアが開く
辺田上等兵:こんな夜中に何のようです?ゲホゲホ
関太軍曹:白眞少佐が どうしてもお前に会いたいとな
鍋井二等兵:トナ!
辺田上等兵:え?白眞少佐が?!
白眞少佐:辺田よ 大丈夫か?
辺田上等兵:しょ、しょうさ!!
白眞少佐:せっかく長崎まで来たのに会わずに帰るのはイヤだったのでな
辺田上等兵:少佐!感激です!私のようなもののために!!
鍋井二等兵:タメニ!
関太軍曹:鍋井うるさい! ボカッ <殴る
辺田上等兵:玄関ではなんですので どぞ中へ 汚いトコですが
ささっ、どうぞ
白眞少佐:うむ、おじゃまするぞ
こうして、夜更けに辺田上等兵の家へ訪れた 白眞少佐は
しばし、会談し 帰っていかれた....
たいしたもてなしもできず 大変申し訳ありませんでした
次回、長崎に来る機会があれば 我々三名
最善を尽くしてもてなす所存でございます。