段々と容態が悪くなって来た頃

訪看さんから

お母さん、あきなちゃんとのお別れの仕方を考えてね

そんな風に言われたと思う

なんか曖昧な記憶しかなくて


お別れの仕方?

なんとなくわかる様でわからなかった

多分
私が理解したのは

告別式の事かなって


自慢じゃ無いけど貯金なんて無いし
シングルでやってきて
あーちゃんの治療費でお金は使い果たして
借金して

まだまだ治療は続くだろうと思って
実家に戻らせてもらった
家賃分を治療費にあてられると思ったから


そしたら
実家がある地域は
障害者の医療助成があって
殆ど治療費は助成金が出たので
その分で借金を返せた

だけど
娘の告別式の用意なんて考えたく無かったし
そんな事考える自分を責めた
「私はあーちゃんを信じてないの?」
「私は諦めたん?」


でも
流れに流された式だけはしたくなかったし
後で後悔したくなかったし
大体いくらいるん?って不安になった

夏前に
イケメン先生から
「覚悟」って言葉を何度も聞かされて
延命治療を望むかとか聞かれて
嫌でも考えないといけないんだって知らされた


父の時
亡くなったのが夜中で
そこから葬儀の打合せして
何が何だかわからないまま決めて

多分それは父だったから判断出来たんだと

それが、娘の事になると
そんな時に打合せが出来るとは
到底思えなかった




まずは
父の時のべ◯コさんで
当時お世話になった担当者さんに、連絡をとった



続く


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