完璧な娯楽作品 楽しんで見てほしい
【20日=KEJ片岡実香】 チュウォンとキム・テヒ主演、韓国で高視聴率を記録したSBSドラマ『ヨンパリ~君に愛を届けたい~』が、ホームドラマチャンネルで5月9日より放送される。天才外科医と、陰謀によって眠らされた財閥令嬢のスリリングで切ない愛を描いた本作でチュウォンは、病気の妹ためならどんなことでもする型破りな医師キム・テヒョンを熱演、15年のSBS演技大賞で、最優秀演技大賞に輝いた。
まず出演理由について、「今作への出演を決める前までは、韓国ドラマが低迷期というか、視聴率もそうだし、素材の枯渇というか……そんなことを感じていました。それで、斬新な作品を探していた時にちょうど出会ったのが『ヨンパリ』だったんです。医師が往診に出向き、暴力団員を治療したり、そんな内容に惹かれたし、主人公の心の痛みや目指すものが確かなものだと感じ、まさに僕が求めていた作品だと思いました」と明かした。
続いて撮影エピソードを聞いてみると、「劇中、往診先で手術するシーンがあるんですが、そんな場所で手術するなんて、衛生面で考えると100%無理じゃないですか。でもそんな中で、どうしたらリアルな治療シーンに見せられるかと表現方法を随分と悩みました」と話した。
また本作は最終回が韓国で視聴率20%を突破するほどの人気を集めた。「斬新なドラマを視聴者たちも望んでいたのでしょう。病院以外で治療したり、富裕層を治療しながら僕が葛藤したり、そしてアクションもあります。そんな新しい展開の医療ドラマが視聴者たちの心に刺さったのでしょう」と分析。
そしてこの作品でSBS最優秀演技大賞を受賞したチュウォン。そのことについては、「誇らしくて嬉しかったです。僕が思うに、演技の上手い下手ではなく、俳優たちがすべてを演じきったうえで、作品的、視聴率的、演技的に1番大きく放送局に寄与した俳優に送られるものだと思うので。これから僕が演技をしていく上で、確信と勇気をもらいました」と感想を述べた。
最近ドラマ版『猟奇的な彼女』にキャスティングされたことが発表されたが、作品を選ぶときにポイントがあるそうだ。「作品を選ぶとき、1番重要視していることは、僕自身がどれだけその作品に対して愛情が持てて、面白く、興味を持てるか。そして同じものはやりたくないんですよ」。
最後に『ヨンパリ』の見どころについて、「『ヨンパリ』は完璧な娯楽作品です。視聴者へテーマや感動を伝えるというよりは、純粋に楽しんでもらえる作品です。特に面白いポイントは、劇中で起こるハプニング。例えば、医師が外出先で治療をするシーンに対して、本当にそんなことあり得るのか?でも実際にもあり得るのかもしれない、といったイマジネーションを膨らませながら見てもらえると面白さが増すと思います。また、医療ドラマの基本である緊張感にアクション要素も加わり、さらに緊張感が増す内容にもなっています。そして、テヒョンが様々な事に葛藤する姿も見どころかな。とにかく楽しんで見ていただきたいです」と話し、インタビューを終えた。