kobato -4ページ目

kobato

文字、あるいは口頭で影響を受けた何かの備忘録。私が受け取り、そこから育てた言葉たちをお外にはなす場所です。

季節外れなんて言わないで。


『揺るがない幸せが、ただ欲しいのです
僕はあなたにそっと言います』


夕べは好きな人に「聞いたら幸せになれそうな、未来のお話をして。」とお願いしました。


残念ながら、困ったように笑われてお終いでしたが。
幸せなんて、言葉にできるよう代物ではなかったですね。
わかっているのに、忘れてしまいます。いえ、本当は何にもわかっていないのかもしれません。


それでも、わたしたちは「幸せになりたい」と願わずには居られないんでしょうね。
それがなんだかもよくわからないくせに。


“春風”とは くるり というバンドの曲です。
こころがあたたかくなるようでいて、ぬるく締め付けられるような、そんな曲です。


やさしくて、やるせなくて。


大好きなのに、行き止まりにいるの。
そんなようなことを江國香織も本のなかで言っていました。


「愛する人とずっとずっと正しく、前に進んでいける」
そう信じ続ける事が、どれほど難しいでしょう。


楽しくて嬉しくて、あなたとだったらどこまでも行かれると思ったのに。
急に、目の前に大きな壁が立ちはだかったら。
壁でも川でも崖でも、簡単には飛び越えられない何かがそこに横たわっていたら。


壁を壊せるかしら
橋を架けられるかしら
空を飛べるかしら


そんな不安を抱えながら、それでも前に進もうともがくしかないような気がします。


そんなことを考えながら。


“春風”
作詞/作曲 岸田繁

揺るがない幸せが、ただ欲しいのです
僕はあなたにそっと言います
言葉をひとつひとつ探して
花の名前をひとつ覚えてあなたに教えるんです

気づいたら雨が降ってどこかへ行って消えてゆき
手を握り確かめあったら
眠ってる間くちづけして
少しだけ灯を灯すんです

シロツメ草で編んだネックレスを
解けないように 解けないように
溶けてなくなった氷のように花の名前をひとつ忘れて
あなたを抱くのです

遠く汽車の窓辺からは春風も見えるでしょう
ここで涙が出ないのも幸せのひとつなんです
ほらまた雨が降りそうです

帰り道バスはなぜか動かなくなってしまいました
傘を探してあなたを探して
遠く汽車の窓辺からは春風も見えるでしょう



今日も晴れたらいいですね。
それでは。


かのー