やまと君置き去り事件で
娘を行方不明にした記憶がよみがえって
ここしばらく胸がざわついています。
1度めは、保育所に迎えに行った後。
(まだほかにも _(^^;)ゞ )
お迎えの時刻に遅れそうだったのに加え
駐車スペースに空きがなく
(お迎えの集中する時間帯で)
とりあえずと保育所の玄関先に車を停め
娘を引き取った後で
急いで車に乗せようとすると
「イヤ」(←2歳児おとくいのこのセリフ)
迷惑な所に車を停めてるから早く…
「イヤ! 遊んでく。」
保育所の向かい側に大きな幼稚園があり
保育所の子も園庭で遊んでよいという
取り決めができていて
私たちもよくそこで遊んでいました。
味をしめている娘は
頑なに「遊んでく。」と主張し
いったん車を移動させてから
また戻って遊ぼうという私の説得に
イヤ!イヤ!イヤ!! の連発で
頑として動こうとしませんでした。
不毛な会話をしている間もずっと
玄関先に停めた車は
よそ様の車のお邪魔になっています。
パニック状態の私は
あっさり根負けしました。
園庭の遊具のそばに娘を立たせ
ちゃんとした所に車を置いてくるから
ここから動かないでねと娘に言い含め
園庭の扉を閉めると
大急ぎで車を移動させ(その間5分弱)
走って園庭に戻ると
いない!!
そういえばむこうで子どもの泣き声が…
全速力で泣き声を追うと
案の定うちの娘。
園庭沿いの道を
とんでもない方向に走りながら
「お母さんと帰る。」と
わんわん泣いていました。
後ろから追いついて抱き上げて
遅くなってごめん
車を置いて来たから遊ぼう
そう言っても、しばらくの間
「お母さんと帰る。」
と泣き止まない娘でした。
言い含めれば理解するだろう
うちの子なら待っていられるだろう
と思ったのは甘い考えでした。
5分にも満たないわずかの時間が
2歳児には永遠にも思えたのでしょう。
お母さんが戻って来ない
自分が一緒に車に乗らなかったから
お母さんは自分を置いて行ってしまった
追いかけなきゃ!!
小さな頭でそう考えて
走り出したのだと思います。
小さな小さなかわいいわが子を
あのまま行方不明にしていたら…
今でも思い出すと
みぞおちのあたりが締め付けられる感じがします。
そもそも、たとえ5分でも
2歳の子どもをひとりぼっちにするなんて
どうかしてるぜ。
などとふざけてる場合ではなくm(__)m
常軌を逸した行動だったと
冷静に考えればそう思います。
でも、じゃあどうすればよかったのか?
大人の腕力でなら2歳児くらい
簡単にねじ伏せることができますから
泣こうがわめこうがとにかく
首根っこを押さえつけてでも
チャイルドシートに娘をくくりつけて
えいやっと車を移動させれば…
いや、それは違うと思うし。
もっと上手に話して聞かせて
園庭遊びから娘の気持ちをそらすとか
やり方はいろいろあったと思います。
でも私にはできませんでした。
うまいことばが見つかりませんでした。
言い訳になりますが
焦っているときに駄々をこねられると
こちらの思考力は格段に低下します。
そんな時こそふんばり処で
人としての器が試されるのだと思います。
私の器はこの程度でした。
それにしても
あの日の娘は、なぜあんなにも
園庭遊びに固執したのか
それも不思議です。
あっさりと車に乗り込む時もあるのに。
外遊びの時間に
自分の遊びたい遊具で遊べなかったのか
あるいは
帰る前に園庭で遊ばなくてはいけないと
固く心に誓うようなできごとが
何かしらあったのか。
娘に聞いてみたいけれど
本人はきっと
そんな事件があったことさえ
忘れ去っていると思います。
確かめる術はもう無く
ただただ苦い思い出だけが残っていて
時おりいたたまれなくなるだけです。