アパレル店の閉店が相次いでいるという街並みでインタビューを受けた若い女性が
「女性は試着したいので、(お店がないと試着できなくて)寂しいです。」
と答えていました。
「女性は」と一括りで言ってしまうと、私もその中に含まれてしまうので、勝手に私をそこに加えないでほしいと思いました。
「女性は試着してから買う」という命題が真であると仮定すると、この命題の対偶「試着してから買うことをしないのは女性ではない」も真ということになります。私のように、お店に行くのが苦手で、通販でも間に合っているような人間は、女性ではないということになります。んなわけあるかい。

何が言いたいかと言うと、「女性は」とか「若い奴らは」とか「年寄りは」とか「障害者は」とか「田舎者は」とか「日本人は」とか、ステレオタイプな考え方や言い方をするのは、森氏に限らないということです。なんかもう、そこら中に溢れてる気がします。
このようなバイアスのかかった見方をしてしまうことは、私にもあるわけで、気をつけなければと思いました。人の振り見て我が振り直せ、であります。

「誰か老害と言った人がいました・・・云々・・・」と森氏は仰っていましたが、お年寄りだから邪魔にされたわけではないのでは?ご自身の問題をご高齢であることにすり替えないでいただきたい。こんなことを仰っている間は、この期に及んでこの人何も学んでいないし何も変わっていない、と思われても仕方ないと思います。

森氏の後任の方も、若くて女性であるほうが国際的にはウケが良いのかもしれませんが、「若い」「女性」に限定してしまうこともまた差別だと思います。
どんな人が相応しいのか、具体的な人間像は私には思い浮かびませんが、関係者の方々はよくご存知のことと思います。余分なバイアスを抜きにして、相応しい方が就任されるよう願っています。

オリンピック・パラリンピックの実施については、私はやってほしいと思っています。一流のアスリートが東京に集まって活躍するところを見たいという単純な願望です。あわよくばこの目で直接見られるかもしれない、国内なら。
チケットの抽選はことごとく外れましたけどね。