大学の遠隔授業継続を批判する声ばかり取り上げてられているように思います。
実験実習などは自分の手でやらないことには身につかないので、対面授業が無いあるいは減ることによる弊害はありますが、前期の遠隔授業が意外と好評であったという調査結果もあります。
遠隔授業を受ける側の主体性にもよるとは思いますが、対面授業では先生の話が速いペースでどんどん流れていってしまうのに対し、遠隔授業で提供される動画や資料などはいつでも何度でも見なおすことができるので見落としや聞き逃しがなく、自分のペースで勉強できたのがよかったという意見もあります。
別の見方をすれば、それだけ質の高い動画や資料や課題が提供されたということです。そして、用意する教員側の負担も大きかったということです。遠隔授業の用意には、通常の対面授業の数倍から十数倍の時間と労力を要します。
9月から対面授業を再開した学校の中には、学校の中や通学途上での感染を心配する声が、学生本人や保護者たちからたくさん寄せられた所もあります。
そういう側面には一切触れられず、一概に遠隔授業が批判されるのはいかがなものかと思います。
遠隔授業が不満で退学を検討する学生さんもいるそうですが、そういう大学ではもしかして、ちゃんとした遠隔授業が提供されなかったのかしら?
ネットワークが脆弱な場合は、動画や資料の容量の制限が強く、十分なものを載せられなかった可能性はあります。