在宅ワークに切り替えるとか、時差出勤にするとか、学校をお休みにするとか、大きなイベントを中止にするとか、こういう類いのことはトップの方が旗を振ってくださらなくてはなかなかできないことですから、批判や反撥も多々あるかと思いますが、よくぞ英断してくださったと思います。

一方で、日本列島が一斉に活動停止状態になることで大変な思いをされる方もたくさんおられると報道されています。私がいちばん気になるのは小さなお子さんのいるご家庭です。
うちの子が小さかった頃も、風邪や台風などでお休みになるたびに大変だったなあと思い出しています。自然災害はしょうがないとして、とにかくなるべく風邪をひかせなように、いつもぴりぴりしていました。「ちゃんとごはん食べて、寒くないように上着とかで調節して!あなたが熱を出してお母さんがお仕事を休むと、たくさんの人に迷惑がかかるんだからね!」「健康は管理するものだよ。ほんの少し気をつけるだけで風邪ひかなくてすむんだからね!」なーんて、小さな子どもに何を言ってるんだろうと自分でも思いながら。子どもとは熱を出す生き物であるとわかっていて、それでも言わずにいられませんでした。仕事の性質上他の人に替わりをお願いすることができなかったので、余計にぴりぴりしていたと思います。
それでも、どんなに細心の注意を払っても、年に2回くらいは週末以外のところで熱が出て仕事を休んでいたように記憶しています。理解のある職場ではありますが、休むたびに針のむしろに(自分が勝手に)感じていました。

私のケースと今回とは事情が違えど、子どもの急なお休みというものがどれだけ大変なのかはよくわかります。2週間まるごとであればなおさら。
そしておそらく、しわ寄せはお母さんのほうに偏るのではないかと思います。
「これだから女の人は使いにくい」とか、「これだから子持ちは困るんだよね」とか、そんなことにならないようにと切に願っています。

これからの2週間をみんなで大きな犠牲を払って頑張って協力し合うわけですから、この活動停止状態から覚めた時には何かしらご褒美がほしいです。
たとえば治療薬の目処が立って治療体制が整っていたりしたら、とても安心です。インフルエンザのお薬など、いくつか候補に上がっているそうですから、関係者の皆様のご健闘をお祈りします。
でも、関係者の中にも小さなお子さんの親御さんが含まれるでしょうから無理の無いように、とも思います。

最後に、首相から「要請」が出る前に先陣を切って無観客試合に変えたり公式戦を延期したりすることを英断してくださった方々にも、一庶民として感謝します。先を読む力と危機管理の力、すばらしいと思います。