二学期の最終日のこと。
教室の後ろの黒板に「担任まで」とあり
数名の生徒の名前が書かれていて
その中に娘の名前もあったそうです。
何やらかしたっけ?
ドキドキしながら職員室に行ってみると
「ほい」と渡された整形外科や鍼灸治療院のリストの間に
魚肉ソーセージとアミノ酸パウダーがはさんであったそうです。
「お母さんに渡せばわかるから。」と言われ
?マークをたくさん飛ばしながら教室に戻ると
友だちが「大丈夫だった?何言われた?」
心配してくれた友だちに
「魚肉ソーセージもらった。」
と答える間抜けな光景。
帰宅した娘の第一声は
「お母さん!先生と何喋ったの?」
でした。
「職員室に呼び出されて、魚肉ソーセージもらって帰って来る身にもなってよ。」
憤慨する娘を前に大爆笑の私。
通知表そっちのけで話が盛り上がったのでした。
娘をすっかりびびらせてしまいましたが
別に悪口は言っていません。
数日前の保護者会で先生とお会いしたとき
「何か気になることは?」と問われ
屈筋腱炎で整形外科に通っていることや
大会や錬成会に出かけると昼食の時間が少なく
せっかくスタミナ弁当を持って行っても
おにぎりを少々かじるくらいしかできず
体を酷使する割に栄養は足りないのが心配なこと
などを話したのでした。
「お母さん、魚肉ソーセージを持たせてください。」
なるほど、手軽にたんぱく質がとれますね。
「昔と違って、ワンタッチでフィルムが剥がせますからね。」
あら?私の知ってるのは、なかなか剥がせませんけど?
「お母さん、それは古いやつです。」
ガーン( ̄▽ ̄;)
娘がもらってきた魚肉ソーセージは
ワンタッチでフィルムを剥がせるやつでした。
なるほど、こうなってるのね。
部活は頑張るけど栄養に偏りのある生徒と
子どもの故障や怪我に戸惑い、また
“今どきの”魚肉ソーセージも知らない
時代遅れな保護者のために
ありがたいお心遣いでした。
学校の不祥事が度々報じられる昨今ですが
そんな先生や学校ばかりではありません。
少なくとも私の知る範囲では
プライベートな時間もほとんど無く、眠る時間も削って
身を粉にして働いている先生がたくさんいます。
ブラック企業なみの過酷な労働だと思います。
中には変な先生もいると思いますが
良心的に誠実に取り組んでいる人が
一部の変な人とひとくくりにされて
批判の対象にされてしまうのは
残念なことです。
ところで
せっかくの保護者会で
魚肉ソーセージの話ばかりしていたわけではありません。
勉強時間が足りないってさ。
家庭内学習時間を詳細に入力した表を見せられ
私は脇あせが止まりませんでした。
先生のお心遣いに応えるためにも
このお正月はほんの少しだけ
勉強も頑張ってみようか。
