昨晩の某対決番組は、ドリル対金属の高専生版だったので

観戦にはだいぶ気合いが入りました。

敗れた金属姫の涙に、胸がきゅんとする一方で

シビアな目で見れば、負けて当然とも思いました。

だって相手は、エンジニアの卵とはいえ、ドリルのスペシャリストですもの。

どんなに優秀な姫でも、金属に関しては素人。

たった2ヵ月かじったくらいで勝てっこないのは、当たり前です。

専門の道はそんな甘いものではないことを

分野が違っても、同じく専門の道を究めようとしている姫本人が

一番よく理解できていると思います。

畑違いのことに果敢に挑んだ勇気と

不利な戦いにもかかわらず、よくぞあそこまで、という頑張りに

心から拍手を送りたいと思います。

こりゃあ56番君にかぎらずとも、ハートを持ってかれますわ。

姫には、今回の悔しさをバネに引き続き頑張って

再度チャレンジしてほしいものです。

いっそのこと、材料系の学科に移籍して本格的に金属の道を究めるとか。

そのぐらいやんないと、勝てない相手だと思います。

…って、何を力んでいるんだ私は。

でも、姫ならきっとイケます。

姫も今はまだ卵だから、可能性は無限大です。

今後に、限りなく期待します。


ドリルが目詰まりしないように切り込みを入れるというアイデアは

もしかして、ものすごく画期的なのでは?

切り込みが入ることで、ドリルの強度が落ちはしないかと懸念しましたが

やたらと頑丈に仕上がっていましたから。

業界でも本格的に取り入れられるのではないかしら。

ドリルのことはよくわからない私でも、なんかすごいと思いました。


それにしても、「穴があいたら告白する」って…(^^ゞ

青春かっ!

「起業する」ぐらいの野心があっても良さそうなのに

起業してもやって行けるだけの力量はありそうなのに

「告白」って…純粋かっ!

やれやれまったく、なんて可愛いんでしょう。

純粋すぎると、経営面でむずかしいかもしれない。

…って、何を心配しているんだ私は。


質実剛健。

優秀にして純粋。

登場していたのは、そんな高専生の典型だったと思います。

その姿をうまく取り上げてもらえて、本当に良かったと思います。

ただ、今回の対決を見て疑問に思ったのは

かたやスペシャリスト、かたや素人だったこと。

番組製作者は、いったいどんな基準で対戦者を選んだのでしょうか?

金属側には、材料系の学科の学生を選ぶとか

なぜそういう人選をしなかったのでしょうか。

もしも、単に偏差値だけで決めたのなら

専門を舐めんなと、番組側に言いたいです。

素人が作った金属に、2時間もドリルを当てるのも、長すぎると思います。

若干18歳19歳にしてすでに、彼ら彼女らはスペシャリストなのです。卵だけど。

そういう特性をよく理解したうえで、対戦をコーディネートしていただきたい。


とはいえ、高専を取り上げてくれたことに関しては、拍手喝采です。

物づくりを志す、優秀で純粋な若者たちを

世の中にもっともっと紹介してほしいです。



どこが「ひとこと」なんでしょうね?私。

まったくもって、失礼いたしましたm(_ _)m