放射線測定器の中で、10万円以下のものは誤差が大きいとのこと。

「誤差があるんじゃ、測定しても意味がない。」

「何を信じていいか、わからない。」

という街頭インタビューとともに報道されていました。

(今朝のモーニングバードより)

でも、大きいと言っても、±20~30%で、

メーカーの説明の範囲内といえば範囲内だそうです。

対策としては

実績のあるメーカーのものを選ぶことと

繰り返し(10回くらい)測定することと

ということでした。

不安を煽るようなタイトルの付け方やナレーションには疑問を感じましたが

最後はちゃんと結んでいましたし

コーナーの担当者の説明もきちんとしていたので

最後はよかったと思います。



誤差があると聞いて、がっかりする方もいらっしゃると思いますが

測定に誤差はつきものです。

まして、お手軽価格で買える程度の測定器に

高い精度を期待するほうがまちがっていると思います。

中学校の理科でオームの法則を勉強するときに

電流と電圧を測定する実験がありますが(私の時代にはありましたが)

測定値をグラフに書いてみれば

直線ぽくはなっても、完全な直線にはならなかったはず。

こんな初歩の単純な測定でさえそうなのですから

放射線のようなデリケートなものを測定する場合はなおさらです。

だから、自分で測定するときは、1回こっきりのデータは鵜呑みにできませんし

報道されるシーベルト値などに対しても、果たしてその数値が妥当なのかを

一呼吸おいて考える必要があると思います。

数字に振りまわされない、ということです。



自分で測定するときは

誤差の少ない正確な測定を心がけると同時に

測定に誤差はつきものであることを肝に銘じておくとよいと思います。

測定器の精度を確認し(できれば、測定原理も把握して)

キャリブレーションはこまめに。

あとは、根気よくデータを取り続けることです。

繰り返し測定して平均をとることで、誤差は相殺されますから、信頼度は上がります。

また、三日坊主ではなく、継続して測定を続けることで

蓄積されたデータを眺めれば、そこから何かが見えてくることもあります。

測定器がはじき出す数値という“事実”をどう解釈するのか

的を得た解釈をするには、多少の時間とトレーニングが必要です。



実は狙っていました、放射線測定器。

ちょっとほしいなと思って値段を調べてたりなんかして。

20~30%の誤差なら、その値段なら、正直ほしいです。

ただ、購入に踏み切るには、いまひとつ何かが足りない。

当面は指をくわえて静観です。