放射線の飛散状況を予測するSPEEDI

その予測計算結果 の公表が遅いと批判されています。

震災当初は正確なデータが入力できなかった、また、

パニックを避けるため、などの理由によるそうです。

それに対して

たとえば、最悪を仮定してデータ入力した場合はこうなる

というような但し書きをつけてでも公表すればよかったのに

何のためのシステムなのか、税金の無駄づかいでは。

そう主張する人もいます。


但し書きつきのものが震災当初に公表されていたとして

その但し書きが、果たしてどのくらいの人の耳に届いただろうか

ふと疑問に思いました。


国民はそんなに愚かではない

確かにそうです。

しかし、風評被害という現象が起こっているという現実もあります。

また、私の主観ですが

震災当初は日本全体が冷静ではなかったように思えますし

マスコミの報道も、事実は伝えていたにしろ

不安を煽るような伝え方が多かった気がします。

アナウンサーやキャスターやコメンテーターの方々も

興奮気味の方が多かったように思います。


少なくとも私個人は冷静でいられず

何かしたい、何かしなければという思いが暴走して

節電について、また支援物資について

このアメブロでも誤った記事を載せました。

気づいた時点で訂正はしましたが

訂正記事は自分への戒めとしてずっと残しておきます。

 → 節電に関して救援物資に関して


震災当初、果たしてどのくらいの人が

きちんと判断して冷静に行動できたのだろうかと思います。

政府や原発関係者を擁護するつもりはありませんが

批判しきれない弱さと愚かさが自分の中にはあります。

だから私は、批判するよりも

風評や誤った情報に流されない人間になるように

自分で考えて判断して行動できる人間になるように

そのために時間と労力を使おうと思います。



SPEEDI は原発事故が起こった場合を想定してのシステムですが

地震や津波などの自然災害も併せての原発事故も想定するなら

もっと予算が必要ではなかったでしょうか。

震災前の日本は、そんな予算が承認されるような国だったでしょうか?




今日は真面目ですいません。