などと大上段に振りかぶってみましたが

十代の頃に教わった物理の先生の

教え方が上手すぎて楽しすぎて

私って物理が得意なんだわと勘ちがいして

理系の道に進んでしまった

というだけの話です。


先日の中学校の同期会でも

「ぜっっっったいに文系方面だと思ってた」と

トドメの指摘をされ、ああやっぱりガーン



その先生はちょっとカッコつけてる感じが鼻について
(ノンスタイルの井上さんのような って 失礼!)

一部のクラスメートからは不評でしたが

授業そのものは最幸でした。

頭の中の霧が晴れるように

ああ!そういうことだったのか、だからだったのかとひらめき電球

毎回納得させられるのが快感でしたクローバー

ドップラー効果を教わったときは特に

鳥肌がたちましたクラッカー


そして私は理系の道を歩み始めるのですが

周囲の理系さんたちとのギャップを

思い知らされる羽目になります叫び

理解の遅い私を尻目に

どんどん前に進んでいく彼らは

思考回路の違う異人種。

とてもとてもあんな考え方はできない。

思いもつかない。

どうして?



あの先生のおかげで

むずかしいこともすんなり頭に入ってきたのだと

あの先生のサポートがなかったら

私は何も理解できずにいたのだと

気づくまでに長い長い年月がかかりましたあし

認めたくなかっただけかもしれません。


向いてない向いてないと違和感を感じながら

長い年月を過ごす苦痛。

おかげで…

私に欠けているものを補うトレーニングになりました。


論理思考や

客観視すること

冷静に事実を分析すること

感性や情感に訴えるだけでなく

事実に訴えることなどなど。

一番大きな収穫は

事実として伝えられていることを鵜呑みにしないで

その根拠と信頼度を推測する習性が

身についたことだと思います。

そして

たとえ適性に欠けていても

ある程度は努力で補えることもわかりました。




あの先生のおかげで

大きな遠回りをしたような気もしますが

貴重な経験がたくさんできました。


今はどうしておいでなのかわからず

連絡をとるすべもなく

ここからひっそりとお礼を申し上げます。