センター試験をかいくぐってきた若者たちは
自分が頑張ってやったことや
自分の考えていることを
伝えるのが苦手なようです。

記述式問題に対して
最初のうちはほとんどの人が
幼稚なメモ書き程度の答案しか書けません。

中にはもちろん上手な人もいます。
日頃の意識が違うからか
あるいは論理的思考にむいている性格だからか。

しかし大多数の人はそうではないため
講義ではまず意識改革から始めます。


他人の好意的解釈をアテにするなだの

記号の定義を明確にしろだの

プロセスを省略するなだの

ただしダラダラはだめ
重要な箇所を抑えて

穴埋め問題のような空白がないぶん
必要な空白は自分で判断しろだの

結論を明記しろだの

字は丁寧に書けだの


講義本体とは関係ないことなのですが
細かくうるさく指示を出します。



自分のことは棚に上げて
どの口がそれを言う

とか。

こんなに口うるさいと嫌われてしまう

とか。

内心そうとうビクビクしながらも
腹をくくって開き直ること2ヶ月。

なんとナント
9割以上の答案が形になってきています。


誰に何を言われても
変わらない人は変わらないのですが

変革を起こす柔軟さを
彼らはちゃんと持っていて
頼りない私からさえ
何かしら吸収していきます。

これなら大丈夫。
まだまだ伸びていける。




若い人たちの可能性に触れると
元気が出ます。




最善を尽くそうという決意を新たに。