若いころはなぜだか
世話好きなおばちゃんたちが
わらわらと私のまわりにあつまってきて
よってたかって面倒をみてくれたものです。

晩ごはんによんでくれたり
一人暮らしはさみしかろうと泊めてくれたり

風邪をひいて寝こんだときは
いったいどこから聞きつけたのか
おかゆやらウメボシやらドリンク剤やら
その他もろもろの非常食やら解熱グッズやらを
どっちゃり差し入れてくれたり…

おばちゃんという生物は
遭遇するすべての人間にたいして
お世話せずにはいられない習性を持っているのです。


そのおばちゃんたちに支えられて支えられて
いまの私がいます。

思い出すと涙がでるほどありがたいおばちゃんたち
ご恩は忘れていませんよ。

そして、よくよく思いだすと
そのおばちゃんたちの中には
今の私より若い人もいました。

今の私は
あのころお世話になったおばちゃんたちの
足もとにもおよびません。

未熟ながらもあのおばちゃんたちの背中を追いかけていきたい。


だから若い人たちはもっと私に甘えてくれてもいいのに。