「草木も嫌う三歳児」
という表現があるそうです。

ここでいう三歳とはたぶん数え年と思われます。
満なら2歳になるかならないか。

いわゆる反抗期。

自我は芽生えても
周囲と折り合うことをまだ知らず
むき出しの欲望が炸裂する時期です。

娘がそんな幼い怪獣だった頃

あまりにも未熟な自分は
何度もなんども我慢の限界をこえては
ひどく怒っていました。

1983年のキラウェア火山の大噴火のように
おどろおどろしい怒りを噴出し
鼻息を荒くしている私に向かって

夫はよく「愛してるよ」と言ってくれました。

その言葉を言ってもらうには
全っっっ然!ふさわしくないのに

そんなときにかぎって
「愛してるよ」と言ってくれました。

不思議に思って
「なんで今そんなこと言うの?!」
と尋ねたことがあります。

今それどころじゃないのに。

という気持ちもありました。


夫の返事は
「楽になるかと思って」


完璧に「負けた」と思いました。

何が「負けた」なんだか。。。
でも、とにかくそう感じました。



育児支援ということばをよく耳にしますが

初めての子育てで勝手もわからず
いつも迷いながら
限界ぎりぎりのところにいる私にとって

一番ありがたいのは
今の自分を肯定してもらうことです。


「こうするといいよ」というアドバイスも
ためになるし必要だし
ありがたいと思うのですが

それ以上に
「よくやってるね。頑張ってるね。」
と言ってもらえるほうが力になります。

もちろん
ちゃんとできているとは思っていません。
そのことばを言ってもらうことで
肩の力がスッと抜けて
もう少しがんばろうという気持ちになります。

近所の先輩ママさんが
「ちゃんとお世話しててえらいわぁ。
 赤ちゃんお幸せね。」
と言ってくれたときは
不覚にもほろほろほろと涙が出ました。

その赤ちゃんもそろそろ10歳になります。

成長とともに課題も変わってくるので
いつもギリギリな感じですが

夫や友人やご近所さんや
通りすがりの見知らぬ方々などなど
たくさんの人に支援されて今日も生き延びます。


ベビーカーを押している若いお母さんを見ると
「いよっ!お疲れさん!!えらいね~」
と声をかけたい今日このごろ。