朝食を抜こう!・・・カロリー制限による若返り
実験動物では餌のカロリーを少なくしていくと、動物の寿命が延びます。人間で比較対照実験をすることは道義上できませんので確かめられていませんが、食事制限をすると健康によいということで、ひいては延命効果があるだろうとして、真剣にそれを実践している科学者たちがいます。
たとえば一週間に一度は絶食するというように。その根拠の一つは、脂肪、タンパク、炭水化物を消化吸収し、血液で運び、貯蔵し、エネルギーに変換する過程で活性酸素は当然発生しますが、食事を制限すると制限した分だけ活性酸素が減り、細胞にダメージを与えないからだということです(活性酸素の発生源の大部分は、ぼくたちの食事をするという行為と…つまり、これは酸素呼吸をするということに他ならないのですが…免疫活動の結果から生じてくるのです。
皮肉なことに、生存するということ自体が、常に死への要因を招いているのです)。またカロリー制限は、そのメカニズムはよく解明されていませんが、人間が本来体内に有している強力な抗酸化作用をもつSOD(スーパーオキシドディスミュターゼ)、グルタチオン・ペルオキシダーゼ、カタラーゼといった酵素も増やしてくれます。
現代の欧米流の栄養学では、朝食をしっかりとったほうが健康に役立つとされていますが、いったいどこのだれが、それを厳密に証明したのでしょうか。どこに、その根拠があるのでしょうか。
朝食をとったA群、とらなかったB群とに分けて、10年、20年といった追跡調査をした資料など、ぼくは見たことがありません。ただ、カロリー計算のみから朝食をとったほうがいいのではないだろうかという推測にすぎないのではないでしょうか。
むしろ、これだけわけのわからない病気が増えていることを鑑みれば、欧米流の朝食をすすめる栄養学は誤りであるといったほうが適切です。むしろ朝食をぬくことは、1日1度の軽いミニ断食、つまりカロリー制限につながり、健康に、延命に効果があると主張する医者も最近はずいぶん増えてきています。
ぼくも、朝食をぬくことは、特に飽食の現代日本にあっては、健康を増進させると考えています。しかし、朝食をぬくことはなかなか強固な意志が必要ですので、せいぜい茶わん半分ほどの発芽米と梅干し、あるいは洋食派であるなら非常に軽いクラッカーと紅茶くらいに止めることです。
昔から、健康には腹八分ということがいわれていますが、胃腸に負担をかけないというだけでなく、もっと大切な理由は活性酸素の発生をより少なくするということだったのかもしれません。こう意味からも、朝食は省いたほうがいいのです。
イスラム圏ではいまだに断食の月ラマダーンを決めて、1年に1ヵ月、日没まで水以外はいっさい口にしないということを実践しています。これは貧しくて十分に食料を得ることができない人たちの苦しみを理解し、すべての人々との連帯をはかるためだといわれています。
しかし、ひょとすると、これも偉大なるアッラーの深慮で、1400年後にやっと人間どもが理解できるであろう活性酸素から人間どもを少しでも守ってやろうという配慮もあったのかもしれません。
Dr.牧瀬:若返り対策科