母が手作り派。
家族の誕生日やクリスマスには 必ずケーキを焼いてくれました。
子供たちは あわただしい泡たて器のカチャカチャいう音や
オーブンの熱さや バニラの甘い匂い 母の手から赤い花びらが
形づくられ 次々と薔薇の花でデコレーションされるのを見て
どんなにワクワクした事でしょう
手編みのセーターやカーディガン ニット帽に手袋…
どんな模様が編みあがるのか 忙しく動く母の手を
私はあきずに じ~っと見ているのが好きでした。
だから手芸には自然に興味を持つように。
現役時代のヨーロッパ線はステイ(ギョーカイ用語)が五日前後ありました。
長いステイ先では毎回観光・買い物に明け暮れるわけにもいきません。
持ち歩きにかさばらない 手芸にハマる乗務員は結構いました。
それにヨーロッパはさすがに手芸店が充実している!
日本では少しのスペースに わずかな数しか置いていない
高価な手芸用品が 図書館の本棚のように ズラリ
刺繍糸のグラデーションの美しさに釣られ クロスステッチを
始めてしまった私でした。
初心者向きとあったキットの絵がやけに地味で 途中でやる気がなえ
熟成数年でやっと完成したものが なんとフェルメールの「牛乳をそそぐ女」
だったとは
無知
ステイはアムステルダムだったのにねぇ 恥ずかしい。
その後 クロスステッチの「三博士」をアップリケした聖書カバーは
娘もお気に入りでした。
このカバーは今も大事にとってある思い出の一品です。