関節炎は高齢のペットだけではなく、
すべての体型、品種、年齢のペットに
起こる可能性があります。
関節炎は徐々に悪化していく病気で、
軟骨に障害を与え、関節に炎症を起こし、
成犬の5頭に1頭が関節炎にかかっているとされます。
どんなことに気をつければ
よいのでしょうか?
○関節炎の進行
・関節にかかるさまざまな刺激によって
軟骨細胞が損傷し、炎症を起こします。
・軟骨細胞の損傷は、軟骨組織の損傷を
起こす酵素も活性化させます。
・この炎症と酵素によって、
軟骨組織が徐々に破壊されていきます。
・軟骨組織の破壊によって、
関節の構造や機能に障害が起きます。
○関節炎の進行を防ぐには
・オメガ-3脂肪酸が炎症を抑えます。
オメガ-3脂肪酸のひとつである
エイコサペンタエン酸(EPA)が
軟骨組織の損傷を引き起こす酵素の
活性化を抑えます。
○気をつける症状
・足を引きずったり、じっとして動かないことがある。
・階段などの段差を登るのを嫌がる。
・起き上がる時つらそうにする。
・散歩の時の歩く速さが遅くなった。
・歩くのを嫌がったり、遊びたがらなくなった。
・走ったり飛び跳ねたりしなくなった。
以上のような症状があれば
関節炎の可能性があります。
獣医師に相談するなどして
早めの対策を行うとよいでしょう。
○家庭でできる関節炎対策
・オメガ-3脂肪酸を多く含む食事を与える。
EPA(エイコサペンタエン酸)のような
オメガ-3脂肪酸は、炎症や関節の損傷を
引き起こす酵素を減少させることに役立ちます。
・L-カルニチンを多く含む食事を与える。
L-カルニチンは筋肉組織を保ちながら、
エネルギー代謝を改善します。
・グルコサミン、コンドロイチンを多く含む食事を与える。
グルコサミンやコンドロイチンは
軟骨の健康維持に役立ちます。
・抗酸化成分が強化されたフードを与える。
ビタミンE、ビタミンC、ベータカロテンは
健康維持に効果的です。
適切なドッグフードやサプリメントを利用して
愛犬の健康を守ってあげましょう。