そんな、ブラックな妄想の幕が下りたまま


乱れた心を、立て直す時間も与えられないまま




教授とご対面。



立派そうな、温厚そうな教授の後ろには、もう1人の医師。



教授・・・ファックス用紙の紹介状(これが既に屈辱。ファックスというのが)


をみながら



「呼吸器内科の病気ではないですからね・・・・・」




冒頭がこれか~



闘う気力、わきあがらない。


・・・私・・・もうすでに、負けてる。



なんで今、私は、この椅子に座ってるんだろうか?



自分が望んだわけじゃないのに。


敗北感でいっぱい。



そんな私の、複雑な胸の内を知る由もない教授は・・・




「こんなに優秀な神経内科の○○先生が・・・


神経内科ではわかりませんって、おしゃってるんだからね」



と。



ほら、やっぱりね。


ねじ伏せ作戦だったんだ。



更に、そんな私に追い打ちをかけるように



「まあ・・・肺活量の検査は、特別なマウスピース使えばできますから、


頑張って、やっていってください」って。




・・・・・・はあ!?



出来る検査があるって、肺活量のことだったんだ。やっぱり。



やっぱりっていうのは・・・


私、頑固先生とのやりとりのなかで、そう、感じてたから。



それは・・・そう思うわけは


このまえ、頑固先生の病院に、週一回来てる、この大学病院の呼吸器内科の先生を、

受診させられたとき(今月 (3/25)の病院)



その、呼吸器内科の先生が



「肺活量・・・測れないんだね。うちにくれば、できると思うんだけど・・・・・」



って、独り言みたいにつぶやいてた言葉が、心に残ってて



その呼吸器内科の先生の受診を終えた後に、頑固先生が


「できる検査があるということですが、聞いていませんか?」と切り出したとき、


もしかしたら、肺活量のことかな?でも、つぶやき程度にしか、先生、言ってなかったから、

正式に聞いたわけじゃなかったし・・・返事に困ってたら、頑固先生・・・



「まあ、わざわざ、そんな検査のために、大学病院まで行ってもね」って、そういった。



わざわざ!?



その言葉に反応した私に気付いたのか


すぐ、打ち消して、そのあと、それには触れなくなっちゃって・・・



「呼吸器内科のことは知りません」



って、頑固先生、その一点張りだった。


(きっと、今にして思えば、肺活量の検査だって言ったら、私が拒否すると思ったから

言いたくなかったんだろうね。頑固先生自身「そんな検査のために」って言うくらいだから)




私は、口の力が弱くて、空気漏れてしまうらしくて


もう1年以上前から、肺活量の検査、測定不能になってしまってた。


だから、動脈から採血して、血中の酸素濃度とか、二酸化炭素を測定する方法をとってた。



(だから、できないんだってば!!!!!!!)


なのに、なぜに、いまさら肺活量の検査を?

なんのために?!



でも、疑惑ばかりでも、今の状況を、少しでも、打破するためには、やっぱり・・・


進まないとって思って


もしかしたら(ううん、きっと)ほんとは、別の、大切な意味があるんだって思って


疑惑の心より、前を向くために、信じようと



今日



きたのにな。


やっぱり、そうだったのか・・・。


直観って、あたるんだね。


あたってたんだね。

ほんと、私は、究極のアホだ。


お人よしにも、ほどがあるって、私のことかな。



完全に腑抜け状態の私。うわの空。



教授・・・



そんな私におかまいなく



屈辱のファックスの用紙の、紹介状を、声をだして読み進め・・・




「東京の○○○○病院では、ALSを否定できず・・・



・・・・・・・・・・・・・・・」



読み進める教授。




・・・・・



・・・・・


え!?



って



急にそこで、教授の顔色と、後ろにいた先生と、その空間一体の空気がかわって



「え~!?」って



*っていうか、私自身だって、ダンナさんだって「え~!?」だったんだから。

だって、いままで、そんなこと、聞かせてもらえてなかったから。いくら聞いても。

東京○○○○病院の、そのコメント。まったくっ(`Δ´)どうなってんの(心の声)




そこから急に、手足の状態や、嚥下の状態のことなど・・・核心に踏み込んでいく教授。



どんどん、教授の目が、真剣に患者を診る目に、なっていった。



でも



私は、相変わらず腑抜け。



マヌケなくらいに、質問に答えるだけ。



もう・・・



気力も体力も


残ってなくって。




ごまかされてた検査内容に、気付いちゃったことと



それ以上に



信じたかったのに、紹介状忘れられ~からの、傷心とで。