ゆるーく当たるタロット占いの慧為です
海賊と呼ばれた男
という本を読みました
出光興産の創業者の方のお話です
私の母方の実家の屋号は
油屋
幼い頃、祖父に連れられてガソリンスタンドに行くと
赤いギリシャ神話のようなお顔と墨で書いた達筆の2文字が
なんだか怖かったのです
圧倒されるというかそんな感じ
家の近くにあったシェルのスタンドは
宇宙を彷彿させるようなメーターが子供心に魅力的で
金色の貝のマークを見て
「じいちゃんシェルで入れないの?」
と聞いたことがありました
「じいちゃんは、油はアポロで入れんの」
と言われて、あー、また出光に行くんだ
でも中でお菓子もらえるからいっか~
などと思っていました
出光のスタンドには、おじさんとおばさんがいて応接セットのテーブルに蓋の付いた木製のお菓子入れがあったのです
昔ながらの鈴カステラとかゼリーが入っていました
じいちゃんとおじさんは知り合いのようで、座布団が敷いてある応接椅子に腰掛けて、忙しくないときには楽しそうにお話していたことを覚えています
おばさんが、昭和の食堂でお馴染みの紺色に白い水玉柄のお茶碗にお茶を入れてくれたりもしました
じいちゃんが
油はアポロ
と言っていたのには理由があったのだと
この本を読み終えてわかったような気がします