前々から観るのが夢だった

オペラの『カルメン』を大阪で観てきました!!


有名なカルメンですが、歌詞はフランス語で書かれており

もちろん公演もフランス語で行われるため、

フランスでも日本でも観劇することができます。


実は、私はオペラ『カルメン』に特別な思い入れがあって、

というのも、大学2年生の時、所属していた合唱サークルの活動の一つとして、

日本で行われたオペラ『カルメン』公演に

群衆役(女性)として参加させてもらった経験があるのです!おねがい


今探したら、当時の記事がありましたびっくり(笑)

http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/13014/date/08/year/2014


自分は、大学2年生になる前の春休みに

トゥールーズに1ヶ月間短期留学させてもらっており、

おフランス帰り(笑)ではありましたが、

当時の自分は仏検4級を受けるくらいのレベルだったので、

フランス語の理解力としては大した事ありませんでした。

https://ameblo.jp/candytufthm/entry-12634754676.html


外国語曲の面白いところというのは、

ラテン語曲、ドイツ語曲、フランス語曲だったり、

必ずしもその言語を理解・話せなくても、

カタカナなどで覚えてしまえば、

誰でも歌う事ができてしまうんです。


なので、その公演は出演者は全員日本人で

(もちろん主要登場人物はプロのオペラ歌手の方々)、

合唱メンバーは、第二外国語フラ語選択でない人が大半でしたが、

全員歌えてましたね!

(今となっては、発音とかどうだったんだ!?とか気になるけど。

録音があったら聴きたい。笑)


その時に経験したオペラ『カルメン』が音楽も世界もすごく魅力的で、

公演に参加したのもあって、全曲覚えるぐらい繰り返し聴いたものなので、

『カルメン』が好きで、時々映像サイトで観たり

ちぼに見せたりしてました爆笑


フランス語なので、ちぼが観ても分かるし、

メロディがキャッチーで生き生きしてて面白いらしい。


フランスにいた頃から漠然と「観たいな〜〜」と思ってたのですが

在仏中 ここ数年はバタバタで忘れてて、

日本に帰ってから1月に公演あるやん!という事で

即チケットを取りましたおねがい!


大阪のフェスティバルホールで、

なんと、ウクライナ国立オペラによる公演。


S,A,B,C,D席があって、初めはC席を考えてたんだけど、

(オペラ、チケットがすごく高いのね〜

C席でも1人1万2千円。)

折角見るなら良い席で観たい!ということで

奮発してB席にしましたオエーびっくりマークきよぶた!

さよなら、1万5千円。


やっぱり、良い経験ってお金を払ってでもするべきじゃないですか!


日本での公演なので、もちろん日本語字幕付きでの公演です。

なのでフランス語が分からなくても大丈夫です。


そこでひとつ疑問。

「ウクライナオペラの公演だけど、

ウクライナ人のフランス語の発音ってどんなもんなんだろう?」


国立オペラなので、そんなひどかぁないとは思いますが、

発音の訛りが強かったりしたら

フランス人のちぼは全幕通して理解ができるかしら。

(この考えが杞憂に終わったのは、下で述べます。)


と思い、超真面目!な2人なので、

オペラに行く前の週に前もって

映像サイトで全幕英語字幕付きで観て予習。びっくり

面白いとこだったり、聴きどころ、私のおすすめの笑える場面なんかも

その時に予習しました。


なので、話の流れは全てちぼの頭に入った状態で

当日観劇に臨むことが出来ました照れ


オペラがある週は、2人ともすごく楽しみにしてました!!


当日は、せっかくのオペラキラキラなので、オシャレして行くことに。

私は、カルメンが好きな人なら分かる、

カルメン(登場人物)のイメージカラーは赤なのですが

(ドンホセは青だと思っている)、

たまたま洗濯ローテーションの関係で赤のニットが残っていたので

赤を着て行きましたよ。

(気合入ってるみたいでちょっと恥ずかしい)


会場に着いたら、女性は

ちらほら赤を着てる人がいたり、

全身赤!でばっちり決めてきてるような人もいて、

私と同じ考えかな?と思いましたニコニコ


ちぼくんは、上は黒のブラウスに下も黒のパンツ、

上着は、普段は仕事の時に着るいっちょうらのコートに、かっこいいマフラー、

髪もばっちりセット!のオペラスタイルで、キメッキメでしたキラキララブ


キメッキメなちぼくんは、若き日のレオナルドディカプリオに似てるんですが(戯言)

ちょーかっこよくて、

この日梅田で1番輝いてたと思います。爆笑


会場は「音が降ってくる」という評判を持つ

大阪のフェスティバルホール。

ええホールです。

合唱団の時、ここで歌った事もあります。

たしかカルミナ・ブラーナだったか。


公演の字幕ってどうやって出るの?という疑問ですが、

舞台の両サイドに細長い電光掲示板みたいなもので

2行の字幕が出ます下矢印

縦書きで、昔の映画みたいですね。

公演が始まり、幕が開くと、暗い背景と完全に同化して

映画の字幕みたいになり、

見ごこちが非常に良いです。


映像翻訳者でもある私としては

この字幕を見れたのも、すごく良い勉強になりました。

まず字幕の翻訳が素晴らしかったです。


そして、オペラだと複数人物が同時に別の事を歌ったり

激しく掛け合いしたりするんですけど

(1人対複数人だったり、複数人対複数人だったりする)、

それを

Aの発言→「 」

Bの発言→〈 〉

と異なる括弧で囲うことで、

誰が発言してるのか分かるんですおねがい


あとはその発言が女性人物のセリフだな、男性の隊長のセリフだな、と分かるのは

日本語の役割語のおかげです。

やっぱり日本語はすばらしいです。


生の国立オーケストラもすごく素晴らしかったです。

オーボエ、フルート、クラリネットのソロが素晴らしかったです(素晴らしいしか言わないやん)

指揮者の人も良かった。


さてさて懸念してたフランス語の発音フランスでしたが、

1幕が始まり、兵隊たちの合唱を聴いたところで

その懸念は杞憂だったと分かりました。


さすが国立オペラで、鍛錬し尽くされ、私でも分かる綺麗な発音でした。


ちぼも、ほとんど全部分かった!と言ってました照れ


しいて言うなら、カルメン役以外の女性陣の発音に

ウクライナ・ロシア訛りが感じられました。


幕間の休憩中にちぼと感想を言い合ったところ、

母音(a)などが明るい

鼻母音(-an, -en)などを明るく「アン」と発音してる

となりました。


私は、女性陣の発声が

フランス語よりも内にこもったような発声で感じられました。

という勝手な分析もちょっとした楽しみです。


ウクライナの人達、母国が大変な状況の中、

芸術を届けに来てくれてありがとうございました。

ミカエラの「母は遠い息子を想っている」の歌のシーンなどは、

現在の彼らの状況を思うと、涙を禁じえませんでした。


一部の偏った考えを持った者達によって、

罪なき人々の命や生活が脅かされるなんて事は

絶対にあってはなりません。


その為に、世界が変わって行かなくてはなりません。


以下感想。

カルメン役の人が役にばっちり合ってて、すごい良かった!
事前に見た他の人の感想で「本来のカルメン役のメゾソプラノというよりもアルト寄り」と言ってる人がいたけど
ほんとその通りだった
声が低めだったな。
けどそれを感じさせない素晴らしい演技と踊りでした!

ドンホセ、ミカエラ→想定通り。
ミカエラは発声と発音がきつめでウクライナ語圏感を感じた。
ちぼも「ミカエラの歌詞は聴き取りにくかった」
と言っていた。
歌はすごく上手かった!

私の大好きなエスカミーリョ→
すごく魅力的なバリトンで、声量もあった
歌がすごく上手かったけど、体の動き(演技)が少なかったのが残念。
せっかくマタドールなのにな。

でも総合して大満足でした!!
やっぱり生の迫力、国立オペラのクオリティは最高でしたラブラブラブ

今度は、本場フランス人のカルメンが観てみたいなキラキラルンルン