今改めてこの曲を聴いたら、
日本語の便利な文法が詰まってる事に気づいたんです。
歌詞は
踊るの好き好き!とても好き好き!
踊るの好き好き!みんなも!?
(好き!)
「踊るの」は動詞の名詞化(=踊ることが)、
みんなの日本語38課 「〜のが、〜のは、…」(N5)
の文法項目にあたります。
ちぼに« I like »=「〜が好き」は教えたんですが、
« I like to do ~ »=「〜のが好き」の習得に難儀してました。
英語では、日本語の「の」と同じように
動詞の前に前置詞 toが入りますが、
フランス語では
« J’aime manger » « J’aime dormir »のように、
「好き」と動詞の間に前置詞が入らず、直接続くので
フランス語話者にはこの感覚が少し難しいと思うんです。
なのでちぼも「スターバックスで飲む好き」
「ゲームする好き」みたいに、
助詞の「の」を飛ばしてしまってたんですが…
なんとこの歌のビデオを見ると、
楽しく簡単にこの文法が覚えられてしまうんです
世代の人なら、言語は違ってもこの歌は知ってるはずだし!
映画『マダガスカル』のフランス語版では、
この歌の部分はオリジナル(英語版)の歌詞がそのまま使われているんです。
歌詞は
I like to move it, move it
I like to move it, move it
I like to move it, move it
You like to move it…
英語でも前置詞 to が使われてますけども。
ちぼにフランス語にするならどうする?と聞いたら、
J’aime ça danser, danser
J’aime ça danser, danser
Vous aimez ça aussi, Danser !
だと言ってました
この歌の日本語版は秀逸だと思うんですね。
英語版だと「I like to move it, move it 」のフレーズが全て8分音符で収まっているのに対し、
日本語版では「踊るの」の踊が16分になることで
躍動感とノリがプラスされている。
何より、「おどるのすき」の6文字に
38課の文法が詰まってるんですね。
日本語教師として、学生相手に実際に授業をしていって気づいたんですが、
分かりやすい説明も大切だけど、
キャッチーな動画や日本文化が分かるような動画を教材として使うと
やっぱり食い付きが違う。
あと、記憶への入り易さも段違いだと思います
(まず思い出しやすい!)
あと最近ネットサーフィンしてて思ったのはこの動画。
以前からこのネタ割と好きなんですが、
この内容、日本語の2年生なら余裕で理解できる
あと普通におもろいし
「あたりまえ」という単語も覚えられる。
しかも素晴らしいことに、字幕もついてるんですね。
「当たり前」、なんと説明しようかな。
Évident, Évidemment, Normal, pas de surprise、Sens commun あたりかな。
あと答え合わせ用に、何故か英語バージョンもあった
しかも英語版もおもろい