コーラスで歌っているキリスト教曲の中で、
和訳歌詞が見つからなかったものがあったので、
ラテン語歌詞の仏語訳されたものを和訳してみました。
宗教曲に関する知識はないので間違いがあるかも。
Nox et tenebrae et nubila
この賛美歌の作詞者は最大のキリスト教ラテン詩人、プルデンティウス。
スペインに生まれ、405年に刊行された詩歌集の中の収録作品、抒情詩体の12編の賛美歌から成る《カテメリノン(日々の歌)》の内の一編がこの曲だそうです。
Nox et tenebrae et nubila, confusa mundi et turbida,
夜の闇は雲に覆われ、 世界はぼやけて混濁している。
lux intrat , albescit polus : Christus venit ; discedite.
空が白み、光が訪れる。 離れよ、キリストが訪れる。
Caligo terrae scinditur percussa solis spiculo,
地上の影は 日差しに貫かれて割れ、
rebusque iam color redit vultu nitentis sideris.
輝く顔の光明によって、個々は色を取り戻す。
confusion ぼやけること、曖昧な状態
trouble 混乱、混濁
palîr 青白くなる
percer de flèches 貫く
astre 天体、星 →光明