”希望が持てない” ”前に進むことができない”

愛する人を失ったり、心から信頼していた人に裏切られたり、病気になったり。

どうしたらいいのか、明るい明日は本当に来るのか、信じられない人もいるでしょう。

 

今の状況、いつまで続くかわからないコロナ騒ぎや、九州地方を襲った大雨被害。

希望を持って前に進めって、一体どうやって生きていけばいいの?

 

年齢を重ねるにつれ、やりたい気持ちはあっても、身体が若い時のように言うことを聞かない。

ああ、このまま朽ち果てていくのか.....

辛いですね。


 

私が乳がんの治療で、抗がん剤治療を受けていた時、まさに”希望がない”状態でした。

何故か? 突然の体の変化に心も身体もついていけなかったからです。

この抗がん剤、いつかは終わる。

でも、これで、がんは本当に消える? 不安が付きまといます。

ある時、がん専門医のドクターに、薬の副作用は完全にはなくならないかも....

と伝えられました。

案の定、関節炎の症状や、白血球の数値は未だに低いまま。他にも色々あります。

 

 

ここで、私は前と同じではない自分の身体、多少不自由である状態と向き合わなければならなくなりました。

失うことの喪失感、変化をなかなか受け入れられない自分。

イライラするやりどころのない感情。

周囲は、「元気そうだね、辛い治療をクリアできてよかったね。」

心から皆さんそう言って下さったのだと思います。

でも、ちょっと複雑な気持ち......

 

そんな中で、私はある晩、夢を見ました。

暗い茂みの中を前も見えずに、前に進もうともがく私。

もがき続けて、進んでいくと、ポーンと突然視界が開き、草原の中に自分がいました。

 

 

朝、目覚めて気が付いた。

なるほど、これは、私の今の状態。

辛くとも少しづつでも、前に進んでいたら、時には立ち止まっていたとしても、

道はいつかは開けるのかもしれない。

ちょっと希望が見えてきました。

 

それから、先のことはあまり考えずに、目の前のことに意識を向けるようにしました。

そうすると、今まで全く気が付かなかった小さなことが見え始めました。

些細な庭の変化、隣人の温かい笑顔。

美味しい食事。懐かしい友からの電話。

 


 

もし、将来に希望が持てないと言うなら、時にそれは、先を見すぎているのかもしれません。

希望とは、実はそんなに大それたものではないのかもしれません。

見つけようと目を凝らしたら、意外とすぐそこにあるのかもしれません。

ただ、自分で気が付かないだけなのかも.....

 

明日の心配をして、心憂いて日々を過ごすより、今日一日を精一杯生きてみる。

黙って待っているより、少しでも行動してみる、始めてみる。

そうすることで、その毎日が明日の希望を運んできてくれるかもしれません。