「生産性」 ビジネスでよく用いられるこの言葉。

最近では、人間に対しても使われています。

「生産性のある人間」を調べてみると、この様な解釈がありました。

① 社会や経済活動において、効率良く何かを生み出したり、結果を出す人。

② 子孫を残す人間

 

では、これ以外の人間は意味がない?

 

 

私の父は今年、米寿の88歳を迎えます。

昨年の暮れ、死にかけて2回救急車で運び込まれました。でも、リカバーして復活。

退院してからも、一生懸命、家族の役に立とうと洗濯物をたたんでくれます。

かつては、ドクターと呼ばれた父が…….

「俺は、生産性のない役立たずだな。」父が、ふと漏らしました。

 

我が家の犬は、キャバリアの1才。

とても可愛くて、犬嫌いの父がほれ込んだくらいです。

食べて、寝て、遊ぶ毎日。

 

この両者、先の生産性から言えば、ほぼ生産性ゼロということになります。

果たして、本当にそうでしょうか?

 

お金を稼いでいない専業主婦/主夫は?

年老いた介護の必要な親は?

重度の障害者は?

犬や猫などのペットは?

 

 

彼らは生産性がないのでしょうか?

決してそんなことはないはず。いいえ、絶対にそんなことはない。

 

専業主婦/主夫のおかげで、どれだけ毎日、家族が気持ちよく暮らせているか。

年老いた親がいてくれるおかげで、どれだけ子供や孫が嬉しいか。

障害者のチャレンジを見て、どれだけ周囲が勇気づけられているか。

ペットのぬくもりが、どれだけ私達を癒してくれているか。

 

その貢献度は計り知れません。

 

きれいごとでしょう、という人もいるでしょう。

もちろん、介護や障害者のお世話は想像以上に大変です。

 

私は、父に言います。

「あなたの存在は貴重です!」

そう、生きていてくれるだけでいい。💛 💛 💛

 

すべてを、損か特かの経済優先モードで考えるの、

そろそろやめませんか?